毎年世界中から多くの観光客が訪れるタイですが、当然、外国人旅行者に人気のある県とそうでない県があります。では、外国人旅行者の最も多い場所はどこで、最も少ない場所はどこなのか?
タイの観光・スポーツ省(Ministry of Tourism and Sports)が2019年の県別外国人旅行者数を発表しています。
タイには現在77県(1都76県)ありますが、トップはやはりバンコクで約2,480万人と断トツの数字。次いでプーケット県、チョンブリー県の順で共に年間1,000万人前後。
チョンブリーというとピンと来ないかもしれませんがビーチリゾート・歓楽街として知られるパタヤはチョンブリー県に属しています。
トップ10は以下の通り。
県別外国人旅行者数ランキング(2019年)
順位 | 県名 | 外国人旅行者数 |
---|---|---|
1 | バンコク | 24,767,803 |
2 | プーケット | 10,636,315 |
3 | チョンブリー | 9,980,499 |
4 | クラビー | 4,343,824 |
5 | スラーターニー | 3,770,476 |
6 | パンガー | 3,451,077 |
7 | チェンマイ | 3,372,862 |
8 | ソンクラー | 3,150,509 |
9 | アユタヤ | 2,135,005 |
10 | プラチュアップキーリカン | 1,243,443 |
(出典: Ministry of Tourism & Sports)
5位のスラーターニー県はサムイ島やパンガン島が属する県。チェンマイ県が7位というのは思ったよりも順位が低い気がしますが、在チェンマイ日本国総領事館によると2015年時点では約280万人ということなのでそれから4年で50万人以上増えている計算になります。
関連リンク: チェンマイ情報 チェンマイ県(市)の経済 : 在チェンマイ日本国領事館
8位のソンクラー県はハジャイが有名で、週末になるとマレーシア人やシンガポール人で賑わう街。10位のプラチュアップキーリカン県にはビーチリゾートのフアヒンがありこちらも外国人旅行者の多い街ですね。
なお、タイ人・外国人を合わせた旅行者全体のデータではバンコク、チョンブリー、プーケット、チェンマイ、ナコーンラーチャシーマー(コラート)がトップ5。チェンマイは4位にまで上昇。トップ10にはカンチャナブリー、ペッチャブリー、ラヨーンなどもランクインしていて、コラートを含めたこれら県は外国人旅行者はまだそれほど多くはないものの、タイ人にとっては非常にポピュラーな旅行先ということが言えると思います。
最後に、外国人旅行者に人気のない県はどこなのか?
昨年、最も外国人旅行者の少なかったのはノンブアランプー県でした。この県名を聞いてパッとどこなのか言える日本人はあまりいないと思います。私もわからなかったので地図で確認してみたところ、東北部のウドンターニー県とルーイ県の間に挟まれていました。
下位10県は以下の通りです。
68位 ウタイターニー(北部)
69位 ローイエット (東北部)
70位 ピチット (北部)
71位 サコンナコーン (東北部)
72位 サムットサーコーン (中部)
73位 チャイナート (中部)
74位 カラシン (東北部)
75位 シンブリー (中部)
76位 パッタニー (南部)
77位 ノンブアランプー (東北部)
今は人気は無くても、これらの県にも見どころや外国人が訪れて楽しい場所はきっとあるはず。びっくりするような美味しい食べ物や現地の人との貴重な出会いも待っているかもしれません。
いつもとは違ったタイを見たい・体験したいという方、次回の旅の目的地はこの中から選んでみてはいかがでしょうか。但し、パッタニー県には日本の外務省から渡航中止勧告(レベル3)が発令されています。
関連リンク: 海外安全ホームページ: 危険・スポット・広域情報: タイ