タイを訪れる中国人、新型肺炎で通常の4分の1にまで減少

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新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大していることを受け、昨年1,100万人もの中国人旅行者が訪れたタイでも大きな変化が表れています。

中国人専用レーンが設けられているドンムアン空港
中国人専用レーンが設けられているドンムアン空港

タイ入国管理局(Thai Immigration Bureau)が本日発表したデータによると、2020年2月2日(日)にタイに入国した中国人は7,917人(空路7,466人、陸路369人、海路82人)だったとのこと。



春節(旧正月)後は、例年中国人旅行者はやや少なくなる傾向にはあるものの、昨年の数値を用いて単純計算すれば通常の4分の1程度にまで減少していることがわかります。

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国籍別順位でも、新型肺炎発生前の昨年末までは中国人が断トツトップでしたが、2月2日のデータではラオス、マレーシア、ロシアに次いで4番目にまで下落。

現在のところタイではシンガポールやアメリカのような中国人旅行者に対する強固な入国規制は行われていません。ただ、中国政府が団体ツアーによる海外旅行を1月27日に禁止し、さらに全体の6割程度と言われる残りの個人旅行者もその半数以上はタイ旅行を控えているということがデータから読み取れます。

新型肺炎はまだ感染の拡大に歯止めがかからない状況ですので当面はこういった状況が続くことは間違いありませんし、タイ政府が現在検討している中国人に対するアライバルビザ発給停止などの措置に踏み込めば、さらに減少に拍車がかかるものと思われます。

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