新型コロナウイルスの感染拡大によって中国からの入国を制限する国が増えてきています。
中国との交流の深い東南アジアでは、シンガポールやインドネシアのように中国に滞在した人の入国を一定期間禁止にしたり、中国人に対するビザ発給を停止したりといった厳しい措置を取る国がある一方で、タイやカンボジアなどのように特別な制限を設けていない国もありその対応はまちまちです。
現時点での東南アジア各国の対応状況は以下の通り(2020年2月7日午前11時時点)。
シンガポール
・過去14日以内に中国本土に渡航歴がある場合、シンガポールへの入国及びトランジットが不可
・中国旅券所持者に対し全てのビザの発行を停止
・中国旅券所持者のトランジットも停止
【関連リンク】
在シンガポール日本国大使館: 新型コロナウイルスの発生に関する注意喚起(その4) (PDF)
フィリピン
・中国本土、香港、マカオからの入国を禁止
・フィリピン人及び永住許可を保有する外国人は14日間の検疫を受けることを条件に入国を許可
【関連リンク】
在フィリピン日本国大使館: 【領事班からのお知らせ】フィリピンにおける新型コロナウイルスの対応について
フィリピン政府: BI to implement expansion of travel ban
インドネシア
・過去14日以内に中国を訪れた外国人はインドネシアへの入国及び乗り継ぎが不可(但し、インドネシア居住者は除く)
・中国人に対するビザ免除措置及び到着ビザ(VOA)発給を一時停止
【関連リンク】
インドネシア共和国観光省: 新型コロナウイルスに関する情報~入国手続き情報(2020年2月4日現在)
ベトナム
・過去14日以内に中国に渡航・滞在歴がある外国人の入国は原則不可
・外交・公用の目的のみ、入国地点で医療検査を受け入国条件を満した場合に限り入国を許可
【関連リンク】
在ベトナム日本国大使館: ベトナム国内における新型コロナウイルス関連発表(続報)
マレーシア
・武漢市及び湖北省における中国国民向けのビザ発給を一時停止
【関連リンク】
外務省海外安全ホームページ: 【新型コロナウイルス】マレーシアでの感染予防の徹底について(その2)
ブルネイ
・湖北省発行の旅券を所持する中国人は入国不可
・過去14日以内に湖北省を訪れた外国人は入国不可
【関連リンク】
The Scoop: Brunei bans entry of visitors with recent Hubei travel history
ラオス
・中国との国境におけるアライバルビザの発給停止
【関連リンク】
Laotian Times: Laos Suspends Visas at Checkpoints Bordering China
ミャンマー
・中国人に対するアライバルビザの発給を停止
【関連リンク】
ミャンマー外務省: 2019 Novel Coronavirus (2019-nCoV) ကြောင့် ဖြစ်ပွားသော အဆုတ်ရောင်ရောဂါ ကာကွယ်၊ ထိန်းချုပ်၊ ကုသရေး ဗဟိုကော်မတီ ပထမအကြိမ် အစည်းအဝေး ကျင်းပ
Eleven : Myanmar temporarily stops issuing visa on arrival to tourists from China
タイ
特になし
カンボジア
特になし
フィリピンのように、香港・マカオを経由しただけでも入国が制限されるケースもありますので経由便を利用する際にも注意が必要です。香港・マカオなどの状況についてはキャセイパシフィック航空公式サイトにも詳細が掲載されていますのでこちらも参考に。
ご旅行の制限についてのお知らせ – Cathay Pacific
なお、各国共にその対策は流動的です。東南アジアへの旅行を予定されている方も常に最新の情報を入手するよう心掛けて下さい。