タイ・エアアジア、他LCCとの合併も視野に

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格安航空会社のタイ・エアアジア(Thai AirAsia)はコロナ禍によって多額の損失に直面。生き残りのためには他の航空会社との合併も視野に入れていると地元メディアが報じています。

バンコク・ドンムアン空港に駐機中のタイ・エアアジア機
バンコク・ドンムアン空港に駐機中のタイ・エアアジア機

これは、親会社であるアジア・アビエーション(Asia Aviation)のタサポン会長が英字紙バンコクポスト(Bangkok Post)に語ったもので、既に複数の航空会社と協議を行っているとのこと。

Thai AirAsia considers merger – Bangkok Post



タイには、タイ・エアアジア以外にもノックエア(Nok Air)、タイ・ベトジェットエア(Thai Vietjet Air)、タイ・ライオンエア(Thai Lion Air)、ノックスクート(Nok Scoot)、タイ・エアアジアX(Thai AirAsia X)といったLCCが存在していますが、タッサポーン氏はLCCが多すぎる点に言及。市場規模を考えれば「3社で十分」としています。

タイ・エアアジアは現在約6,000人のスタッフと航空機60機を保有。機材の維持費、人件費、賃料など固定費だけでも毎月約12億バーツ(約40億円)が必要とのことで、このままの状態が続くようであれば従業員の一時解雇や保有機材の見直しなど事業の縮小化は避けられないでしょう。

タイでは先日、フラッグキャリアのタイ国際航空(Thai Airways International)が経営破綻。国際線のタイへの乗り入れ禁止措置や主要空港であるプーケット空港の閉鎖なども継続されていて、LCC・レガシーキャリア問わず苦しい経営状況に置かれています。