バンコクの路線バス、一律運賃を導入予定 1日券は30バーツに

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バンコクの路線バスを運行するバンコク大量輸送公社(Bangkok Mass Transit Authority, BMTA)は、同社facebookページ上で運賃体系の変更計画を明らかにしています。

バンコクの路線バス
バンコクの路線バス

赤字経営の続いている同社がその再建策の一環として導入を予定しているもので、現在はエアコンの有無や路線によって異なっている運賃を一律化することが大きな変更点。新しい運賃ではバスの種類や距離に関わらず全て15バーツ(約50円)に。また、1日券(乗車回数無制限)を30バーツ(約100円)で販売するとのこと。



左側が現在の運賃体系、右側が新しい運賃体系。

BMTA facebookページより
BMTA facebookページより

BMTAでは、運賃を単純化することで収受の手間を減らすことができるとし、また、新運賃は現在のノンエアコンバスの運賃よりは高くなるものの、エアコンバスを利用していた利用者にとっては安くなることがほとんどだとしています。

今回発表された再建計画では、これ以外に新型バスの導入やキャッシュレス決済の普及、さらに路線の見直しを行いBTS駅やMRT駅との接続を改善するなどの案も含まれています。いずれにしても今後政府から正式な許可を得てからの改革となるため、現時点ではその変更時期は未定です。

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バンコクの路線バスはBMTAがほとんどの事業権を保有していますが、一部民営化された路線もあり、中でも青い車体が目印のスマートバス社(Smart Bus)はここ数年運行路線数を拡大中。一部にはBTSと同様に運賃支払いにラビットカード(Rabbit Card)を使える路線もあって便利です。

スマートバスの車内