新型コロナウイルスの影響で航空会社の経営状況が大きく悪化しているのはどの国も同様ですが、タイの各航空会社の第三四半期決算が出揃ったので業績を比較してみました。
決算を公開している主要4社(タイ国際航空、バンコクエアウェイズ、タイ・エアアジア、ノックエア)の2020年1~9月の売上高及び最終損益は以下の通り。
タイ国際航空(Thai Airways International)
売上高:442億2000万バーツ(前年同期比-67.8%)
最終損益: ▲495億5200万バーツ
バンコクエアウェイズ(Bangkok Airways)
売上高: 81億9640万バーツ(前年同期比-60.1%)
最終損益: ▲49億1800万バーツ
タイ・エアアジア(Thai AirAsia)
売上高: 120億7870万バーツ(前年同期比-61.0%)
最終損益: ▲36億4960万バーツ
ノックエア(Nok Air)
売上高: 48億2770万バーツ(前年同期比-47.7%)
最終損益: ▲39億3600万バーツ
各社共に売上は前年同期比で5~7割減少し、その結果、いずれも大幅な赤字を計上。このうちタイ国際航空は5月に、ノックエアも7月に経営破綻し、両社共に会社更生手続き中。
現在、タイの航空会社で国際線定期便を運航する会社は無く、上記4社もいずれも国内線のみ運航(タイ国際航空は子会社のタイ・スマイルが運航)。タイ国際航空は来年1月より日本路線を含む国際線を一部再開予定ですが、それ以外の3社については再開時期は依然未定となっています。
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