新型コロナウイルスの感染拡大により宿泊施設が大きな影響を受けているのはタイも同様ですが、今年の客室稼働率はどの程度だったのか、タイ政府観光庁(Tourism Authority of Thailand: TAT)が公表しているデータを見てみようと思います。
タイ国内全体での1月~11月の月別客室稼働率(速報値)は以下の通り。2月まではまだコロナの影響はほとんど無く、3月に入って急落。4月~5月を底にして6月以降は緩やかながらも上昇。直近11月のデータは37.56%となっています。
月 | 客室稼働率 |
---|---|
1月 | 72.63% |
2月 | 63.20% |
3月 | 22.90% |
4月 | 2.02% |
5月 | 3.49% |
6月 | 13.55% |
7月 | 28.31% |
8月 | 31.65% |
9月 | 34.32% |
10月 | 34.06% |
11月 | 37.56% |
(出典: การท่องเที่ยวแห่งประเทศไทย)
県別に細かく見ると回復具合にはかなり大きな差があり、外国人旅行者の依存度が大きいバンコク、プーケット県、クラビー県、チョンブリー県(パタヤなど)、スラーターニー県(サムイ島など)は依然稼働率は1~2割程度に低迷している一方で、タイ人旅行者に人気が高いチェンマイ県は7月以降5割前後をキープ。11月に至っては7割超えと、乾季の旅行シーズンとも相まって回復傾向が顕著です。
下図は11月のデータを県別に色分けしたものですが、北部や東北部では黄色(51~70%)や緑(71~90%)が目立ち、赤(30%以下)はバンコク周辺やビーチリゾートのある南部エリアに集中。

バンコク、チェンマイ、プーケット、チョンブリー、クラビー、スラーターニーの6都県における客室稼働率の月別推移は以下の通りです。
各県ごとのデータ詳細は以下となります。
バンコク
月 | 客室稼働率 |
---|---|
1月 | 85.16% |
2月 | 71.81% |
3月 | 21.03% |
4月 | 12.12% |
5月 | 7.18% |
6月 | 9.79% |
7月 | 20.03% |
8月 | 22.94% |
9月 | 23.19% |
10月 | 13.58% |
11月 | 15.51% |
チェンマイ
月 | 客室稼働率 |
---|---|
1月 | 72.10% |
2月 | 53.59% |
3月 | 25.54% |
4月 | 0.67% |
5月 | 0.64% |
6月 | 12.06% |
7月 | 48.42% |
8月 | 51.81% |
9月 | 52.39% |
10月 | 42.16% |
11月 | 72.08% |
プーケット
月 | 客室稼働率 |
---|---|
1月 | 77.46% |
2月 | 61.34% |
3月 | 28.49% |
4月 | 0 |
5月 | 0 |
6月 | 1.13% |
7月 | 5.09% |
8月 | 6.13% |
9月 | 6.46% |
10月 | 9.10% |
11月 | 10.85% |
チョンブリー
月 | 客室稼働率 |
---|---|
1月 | 84.59% |
2月 | 68.49% |
3月 | 32.03% |
4月 | 0 |
5月 | 0 |
6月 | 0 |
7月 | 15.30% |
8月 | 18.92% |
9月 | 21.46% |
10月 | 21.27% |
11月 | 24.79% |
クラビー
月 | 客室稼働率 |
---|---|
1月 | 81.10% |
2月 | 77.20% |
3月 | 28.44% |
4月 | 0.14% |
5月 | 0.10% |
6月 | 0.64% |
7月 | 3.30% |
8月 | 7.11% |
9月 | 9.38% |
10月 | 10.56% |
11月 | 19.88% |
スラーターニー
月 | 客室稼働率 |
---|---|
1月 | 68.83% |
2月 | 65.55% |
3月 | 22.79% |
4月 | 0.04% |
5月 | 0.57% |
6月 | 2.60% |
7月 | 12.66% |
8月 | 15.75% |
9月 | 17.93% |
10月 | 16.88% |
11月 | 11.54% |