格安航空会社のエアアジアグループは、インドで展開しているエアアジア・インディア(AirAsia India)の保有株式32.67%を合弁先のタタグループに売却すると発表しています。
現在、エアアジア・インディアの出資比率はタタグループが51%、エアアジアグループが49%。売却後はタタ側が83.67%、エアアジア側はわずか16.33%に低下。「エアアジア」ブランドは残しつつも、タタ主導による独自路線を強めていくことになりそうです。
AirAsia Group reduces stakes in AirAsia India – AirAsia Newsroom
エアアジアグループは、今年に入ってからエアアジア・ジャパン(AirAsia Japan)の廃業を決定したのに続きインド事業も縮小ということで、東南アジアに注力する姿勢を明確にしています。
同グループのボー・リンガム社長は声明で、「今回の決定により、今後はコアマーケットであるアセアンでのシェア拡大に向け資金を集中することができる。マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピンだけでなく、将来はカンボジア、ミャンマー、ベトナムへの進出も目指す」としています。
エアアジア・インディアは2013年に設立され2014年より定期便の運航を開始。現在の保有機材はエアバスA320型機30機で、インドにおけるマーケットシェアは6%程度となっています。