シンガポールとマレーシアの国境鉄道、シンガポール側でも着工

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シンガポールとマレーシアのジョホールバルを結ぶ国境鉄道(Rapid Transit System Link: RTS Link)の起工式が本日シンガポールで開かれ、着工を発表。マレーシア側は既に昨年11月に工事を開始していて、今後、両国の協力により2026年末の開業を目指すことになります。

RTSウッドランズノース駅完成予想図(陸上交通庁ホームページより)
RTSウッドランズノース駅完成予想図(陸上交通庁ホームページより)

同鉄道はシンガポールのRTSウッドランズノース駅(Woodlands North RTS Station)とジョホールバルのRTSブキッ・チャガール駅(Bukit Chagar RTS Station)間の約4キロを結ぶもので、両駅間の所要時間は5分。1時間当たり双方向1万人ずつの乗客に対応可能とのこと。

Factsheet: Groundbreaking Ceremony for Johor Bahru – Singapore Rapid Transit System Link | Land Transport Authority



 

両駅はCIQを備え、出入国手続きはそれぞれの出発地点でのみ行えばよくなるため、移動時間の短縮と手続きの簡略化が実現。現在、両国を結ぶコーズウェイは1日当たり30万人以上の利用者がある世界で最も往来の多い陸路国境のひとつで、RTS開通後はコーズウェイの混雑緩和も期待されています。

なお、シンガポール側の駅、トンネル、税関・出入国管理・検疫所棟の建設工事は日本の五洋建設が受注しています。

シンガポールでマレーシアとの国境鉄道施設工事を受注 – 五洋建設