タイ、サンドボックス対象エリアの拡大と開始時期について

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タイではワクチン接種済みの外国人観光客を隔離無しで受け入れるサンドボックス制度の対象エリアを今後順次拡大する予定ですが、在京タイ大使館がそのスケジュールや地域詳細を掲載しています。

在東京タイ王国大使館公式サイトより
サンドボックス制度対象エリア(ブルーゾーン) | 在東京タイ王国大使館

現在はパイロットフェーズとして、プーケット、スラーターニー県(サムイ島、パンガン島、タオ島)、パンガー県(カオラック、ヤオノイ島)、ヤオヤイ島)、クラビ県(ピピ島、ンガイ島、ライレイビーチ、クロンムアン、タブケーク)が対象。

11月1日からはフェーズ1としてバンコク、ホアヒン、チャアム、パタヤ、チェンマイなどで受け入れを開始。

12月1日からのフェーズ2ではチェンライ、アユタヤ、スコータイ、ラヨーンなど20県を追加。さらに、来年1月からはフェーズ3としてカンチャナブリーやウドンターニーなどでも受け入れが開始されることになっています。

バンコク都では、旅行者受け入れの条件として地域住民に対するワクチン接種(7割以上)、新規感染者数の減少、医療逼迫の改善を挙げていますが、ここで現在のバンコクの状況を確認してみます。



まずはワクチン接種状況ですが、2回接種済みは56.9%(10月8日時点)。10月に入ってからの接種率は1日当たり平均0.82%程度ずつ増加していて、このペースで行けば10月25日頃には目標である70%に到達することになります。

次に感染状況。バンコク首都圏(1都4県)の新規感染者数(下図の青線)は8月中旬をピークに減少傾向が続いていてこの1か月半で5分の1程度に。入院中の患者数が減ったことで9月末には仮設病院が閉鎖されるなど医療体制も改善しています。

Impact field hospital to close – Bangkok Post

タイ全体の新規感染者数も同様に右肩下がりの状況が続いているため、今後よほど大きな変化が無い限りフェーズ1の開始を判断する10月末には受け入れ条件は整うことになると思います。