タイ人の訪日ビザが免除されて今日でちょうど10年

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タイ人の訪日ビザが免除されたのは2013年7月1日。今日でちょうど10年になります。

成田空港
成田空港

それ以前にタイ人のビザ取得手続きを手伝ったことがある人ならお分かりだと思いますが、当時の日本政府は訪日外国人の受け入れを積極的に行っている今とは正反対のスタンス。

必要書類などビザ発給までの手続きは煩雑かつ厳格で、タイ人をできるだけ入国させないようにしているのではと感じるほどでした。

そのため、6月に日本政府が東南アジア向けのビザの発給要件を緩和する方針を発表した際もどうせすぐには実現しないだろうと思っていたのですが、間を置かずに7月1日から実施すると追加発表。短期滞在のタイ人はビザなしで入国できることになり、この180度の転換にすごく驚きました。

訪日タイ人数の推移をみると、2012年までは年間20万人程度だったものが、免除措置がスタートした2013年は45万人以上へと急増。その後も、コロナ禍前までは毎年順調に増加。2019年には130万人以上のタイ人が日本に入国していて、解禁後の7年で実に6倍以上になった計算です。

2020年~2022年はコロナによってその数字は大きく落ち込みましたが、今年は5月までで既に45万人近いタイ人が来日。国・地域別では韓国、台湾、香港に次いで4番目。2019年以来4年ぶりに年間100万人を超えるのもほぼ確実となっています。

訪日タイ人数の推移

今ではタイへ行く日本人よりも日本へ来るタイ人の方が多くなっているという昔なら考えられない状況。ちょうど今日7月1日はタイの大手ホテルグループのセンタラが大阪難波に「センタラグランドホテル大阪」を開業する日で、これも何か象徴的な出来事のような感じがしますね。

ビザ取得に苦労し大使館に何度も足を運んだあの頃のことを思い返すと、まさに隔世の感があります。