日本を訪れる中国人旅行者数が回復していないということがニュースになっていますが、実はタイでもそれは同様です。
具体的に数字を挙げてみると、今年8月に日本を訪れた中国人は364,100人。コロナ前の2019年8月(1,000,639人)と比較すると36.4%。
一方、今年8月にタイを訪れた中国人観光客は355,146人。コロナ前の2019年は1か月あたり約915,800人が訪タイしていたので約38.8%。
タイは、中国政府がコロナ禍以降で初めて海外団体旅行を解禁した国の一つ。2月6日から団体旅行客を受け入れています。それに対して日本への団体旅行が解禁されたのは8月10日。
それにも関わらず旅行者の回復具合で見ると日本とタイはいずれも4割弱でほとんど差がないことがわかります。
訪タイ中国人は2月の団体旅行解禁以降、当初は急増したもののその後は微増・横ばい。
訪タイ中国人観光客の推移(2023年)
1月 91,841人
2月 155,656人
3月 269,773人
4月 328,414人
5月 285,547人
6月 311,888人
7月 410,311人
8月 355,146人
日本とタイはコロナ前までは中国人にとって最も人気がある海外旅行先でした。両国ともにこういった状況であるということを考えると、日本がどうこうと言うよりは単純に海外へ行く中国人が減っているということなのではないでしょうか。
なお、タイ政府は本日9月25日から2024年2月末までの期間限定で中国人観光客のビザを免除する措置を開始しています。これによってどの程度旅行者が増えるのか興味がありますね。