タイとマレーシアとの国境の街パダンベサール中心部を散策していると、道路脇に古いベンツばかりが停まっている場所がありました。
昔バンコクに住んでいた頃、ビザ更新のためにマレーシアのペナンによく行ったのですが、その際にハジャイからペナンまでの移動で何度か利用したのがこういったクラシックベンツの乗り合いタクシーでした。
今回、パダンベサールで見かけた車もボディを確認するとタイ語で「パッタニー・パダンベサール」と書いてあり、同種の乗り合いタクシーのようです。
近くにいた運転手らしき人に尋ねると、思った通りこれはパッタニー~パダンベサール間を走る車で所要時間約2時間、運賃は一人200バーツ(約800円)。
タイ南部でもバン(ロットトゥー)での移動が主流となり、古いベンツ車での運行路線は徐々に減少。私が利用したハジャイ~ペナン間も、もうこの種の車は走っていないとのことでした。
調べてみると、現在でもクラシックベンツが使われているのは今回見たパッタニー~パダン、ヤラー~パッタニー、ヤラー~べートンなどごく一部。これら路線でも運行台数は減っているとのことで、いずれは消えゆく運命にあるタクシーと言えそうです。
