コロナ以降、日本人が海外旅行に行かなくなった原因のひとつとしてよく挙げられるのが「円安」。
では、コロナ前と今とでは実際にどの程度円安が進んだのか、東南アジアの通貨を調べてみました。

6年前の今日、2019年6月27日の始値をコロナ前のレートとして設定。データはTradingViewのものを使用しました。
東南アジアの主要通貨としてタイバーツ、マレーシアリンギット、シンガポールドル、インドネシアルピア、フィリピンペソ、ベトナムドンの6種類、さらに参考として米ドルを加えて計7種の通貨を調査。
コロナ前(2019年6月27日)と現在(2025年6月27日)の対円での為替レートは以下。変動率が大きかったものから順番に並べてあります。
通貨 | コロナ前 | 現在 | 変動率 |
---|---|---|---|
シンガポールドル | 79.560 | 113.440 | +42.6% |
米ドル | 107.750 | 144.339 | +34.0% |
マレーシアリンギット | 26.025 | 34.245 | +31.6% |
タイバーツ | 3.5000 | 4.4445 | +27.0% |
フィリピンペソ | 2.0932 | 2.5510 | +21.9% |
ベトナムドン | 0.004610 | 0.005538 | +20.1% |
インドネシアルピア | 0.007590 | 0.008902 | +17.3% |
今回取り上げたすべての通貨が円安方向に動いていましたが、中でも最も上昇したのはシンガポールドルで42.6%。米ドルが34%、次いでマレーシアリンギットが31.6%。反対に上昇幅が小さかったのはインドネシアルピア(17.3%)、ベトナムドン(+20.1%)、フィリピンペソ(+21.9%)などという結果に。
全体で見ればコロナ前から2~4割程度円安になったということが言えると思います。なお、シンガポールドル以外の通貨は円に対しては上昇したものの対米ドルでは下落していることもわかりますね。