タイ空港公社(AOT)は11月20日に取締役会を開き、議論の的となっていたバンコク・スワンナプーム空港第2ターミナルの建設位置について予定通り既存ターミナル北側とすることを決定しています。
専門家からは乗客の移動距離が長くなるなどアクセス面での不具合を指摘され、南側及び東側への拡張が提案されていましたがAOT側は当初案で押し切った形です。
スワンナプーム空港の拡張計画は現在第2フェーズ・第3フェーズとして、第1サテライトターミナル(ミッドフィールドコンコース)や第3滑走路の建設が進められています。
それぞれの位置関係を下図で説明すると、MTBが既存ターミナル、SAT-1は第1サテライトターミナル、North Expansionが第2ターミナルを含む北側拡張部分、数字3が第3滑走路。
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スワンナプーム空港の現在の旅客取り扱い能力は年間4,500万人ですが、昨年の年間利用者数は6,300万人を超えていてターミナル及び滑走路の慢性的な混雑が問題となっています。
2022年までに第1サテライトターミナル、第3滑走路、第2ターミナルが完成すれば、旅客取り扱い能力は年間9,000万人に倍増することになり状況も大きく改善する予定です。
第3フェーズ以降の拡張計画は以下の通りとなっています。
第3フェーズ(2016年~2022年)
第3滑走路の建設
第2ターミナル建設を含む北側部分拡張
第4フェーズ(2021年~2025年)
第2サテライトターミナル(SAT-2)の建設
第5フェーズ(2025年~2030年)
第3ターミナルの建設
第4滑走路の建設