ICAO、タイ航空局に対する「重大な安全上の懸念(SSC)」を正式に決定

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ICAO(国際民間航空機関)が、タイ航空局に対して「重大な安全上の懸念(SSC)」指定することを正式に発表しています。

今年3月、同局はICAOからSSCを指摘され改善のため90日程度の猶予が与えられていましたが、期限内にICAOが定める安全監査基準を満たすことはできなかったようです。

ICAO公式サイトを見ると、タイの欄にSSC指定を意味する赤い旗が付けられています。

タイの他に現時点でSSC指定されている国は、ボツワナ、ウルグアイ、アンゴラ、ジブチ、エリトリア、ジョージア、ハイチ、カザフスタン、レバノン、マラウィ、ネパール、シエラレオネの計13か国(もちろん今後の調査次第で、解除されたり新たにSSCに加えられたりする国は出てきます)。

実際の就航許可は各国の航空当局が独自に判断することはできるものの、これまでの動きを見ていると日本の国土交通省はICAOの判断をかなり重視しているようで、3月のICAOによる指摘以降、ノックスクートやタイ・エアアジアXなどが影響を受けたことは周知の通りです。

今回タイ航空局の安全性が正式に格下げされたことで、今後SSC解除されるまではタイの航空会社が新たに日本路線を開設したり増便したりといったことは難しくなったのではないかと思います。