欧州委員会による「EU内での飛行禁止航空会社リスト」が更新されています。
http://ec.europa.eu/transport/modes/air/safety/air-ban/index_en.htm
先日、米連邦航空局がタイ航空当局に対する安全基準を格下げ(関連記事)したことで、タイ籍の航空会社が「ブラックリスト」入りするのではないかと危惧されていましたが、今回は見送られました。
アメリカの場合は各国の航空当局に対する評価ですが、EUは各航空会社を審査する形となっていて、このあたりの違いもあるかと思います。
但し、今回発表された欧州委員会の公式プレスリリースでは、タイについて特に言及し、地元航空当局と連携し引き続き安全性を注視していくことを強調しています。文面を見る限り、イエローカードという感じでしょうか。
直行便のないアメリカ路線とは違い、タイ国際航空はロンドン、パリ、フランクフルトなど10路線以上のヨーロッパ便を現在運航しているため、万が一ブラックリスト入りすれば大きな影響を受けるのは必至でした。
東南アジア内では昨年に引き続きインドネシア籍の航空会社の大部分がブラックリストに入っています。
対象外となったのはガルーダ・インドネシア航空、インドネシア・エアアジア、エアファスト・インドネシア、エクスプレス・トランスポルタシ・アンタルベヌアの4社のみ。ライオンエアやシティリンクなどに加え、エアアジアグループでもインドネシア・エアアジアXはブラックリストに入ったままです。
世界全体で見ると20か国計200社以上の航空会社がリスト入り。EU域内の乗り入れ禁止航空会社一覧は下記で確認することができます。