少し前に、タイ人は麺をすすったり器に口を付けたりしないというような内容の記事を書いたのですが、「じゃあ、どうやって食べるんだ」という意見をいくつか頂きました。それではということで今回実際にタイの女の子が麺を食べる様子を撮影してきました。
ちなみにこれは撮影許可だけもらって、意図は告げずに撮っています。
この動画に登場するのはバミーナムという日本のラーメンに近い麺料理ですが、こんな感じでチョーンとよばれるスプーンやチリレンゲの上に麺を一旦まとめて、それから口に持っていくという食べ方がポピュラー。
別にこの女の子が上流階級出身だとか、撮影をするから特別に丁寧に食べているというわけでは全くなく、ごく普通の子がごく普通に屋台で食べているだけです。
どうでしょうか?我々日本人からするとすごく面倒くさそうな食べ方で、正直美味しそうにも見えませんよね。日本でもたまにこういう風に食べる女性を見かけますが、タイの場合はこれがごく一般的な食べ方です。
これじゃあ冷めちゃうし麺ものびちゃうしとか思うのですが、タイ人って猫舌の人が多い印象でローカル向けのラーメン屋に入るとスープが結構ぬるいということが多いです。レンゲの上に乗せるのは、冷ますという意味合いもあるのかもしれません。
また、のびることも気にしないようで麺料理でものんびりだらだらと食べています。そのため、屋台や食堂では麺料理のテイクアウトも可能です。その場合は、湯がいた麺とスープを別々のビニール袋に入れて貰い、家に持ち帰ってから自分で合わせて食べることになります。
ただ今回紹介したのはあくまで女性の場合です。タイでも男性であればそのまま箸で麺を持ち上げ口に持っていって食べる人が多いですね。それでもやっぱり麺をすすることはしませんが。
こういう食べ方をしているタイの子が、麺を豪快にズルズル音を立ててすすったり器に口を付けてスープを飲み干す姿の日本人を見ると結構驚くのも無理はない気はします。前にも言ったように、これはどちらが良いとかではなく、見た目は似たような麺料理でも食べ方は随分違うということが個人的にすごく面白く感じますね。
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