東京~バンコク、世界で最も便数の多いLCC中長距離路線に

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航空業界に関する分析・研究を行うCAPA(Centre for Aviation)が、JALが設立したLCCジップエア(Zip Air)についてのレポートを公開しています。

先日、ジップエアは2020年夏ダイヤから成田~バンコク(スワンナプーム)線に就航することを明らかにしましたが同レポートによるとこの東京~バンコク間というのは既に世界で最も運航本数・提供座席数の多いLCC中長距離路線とのこと。

Zipair: a defensive move by JAL as AirAsia X expands in Japan | CAPA

LCC便だけで現時点で片道週42便が運航され、座席数は各社合計で片道約1万6千席。1日当たりに直すと片道約2,300席が提供されていることになります。

現在、この東京~バンコク間はLCC4社が就航中。それぞれの運航本数と使用機材は以下の通りです。

タイ・エアアジアX (Thai AirAsia X)
1日3便
エアバスA330-300(プレミアムフラットベッド12席、エコノミー365席 計377席)

ノックスクート (NokScoot)
1日1便
ボーイング777-200ER(スクートビズ24席、エコノミー391席 計415席)

スクート (Scoot)
1日1便
ボーイング787-9(スクートビズ35席、エコノミー340席 計375席)

タイ・ライオンエア (Thai Lion Air)
1日1便
エアバスA330-300(プレミアムエコノミー18席、エコノミー374席 計392席)



ジップエアによるバンコク線の運航スケジュールはまだ発表されていないものの、JALのボーイング787-8型機をLCC仕様に改修したうえで使用するとのことなので座席数は少なくとも300席程度になることが予想されます。

ジップエアは
ジップエアは東京~バンコク間のLCCとしては唯一スワンナプーム空港に就航

タイに就航する日本のLCCは那覇~バンコク線を運航しているANA系のピーチに次いでジップエアが2社目。格安航空会社の普及が遅れた日本ですが今ではこうして世界一のLCC路線も誕生。ANAに続いてJALも市場に参入することで今後さらに身近な存在になっていくのではないでしょうか。