タイ旅行の予算はいくら? データから読み解く

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タイを訪れる日本人旅行者は年々増加していて、いまや年間160万人以上が訪れる人気観光地となっています。

美しいビーチ、歴史ある寺院、タイ料理、マッサージ、ナイトライフなど魅力は多岐に及んでいますが、では旅行者はいったいどのくらいの費用を現地で使っているのか気になったので調べてみました。

ワット・アルン
ワット・アルン

データはタイの観光・スポーツ省(Ministry of Tourism and Sports)が公表している2018年のものを使用。



それによると、日本人旅行者が1度のタイ旅行で使う金額は平均48,955バーツ。日本円に換算すると約172,000円となっています(タイ国内のみの消費金額。タイまでの航空券代金は含まれず)。

平均滞在日数は8.97日。そのうちツアーなどのグループ旅行は6.15日、個人旅行客は9.49日。1日あたりの支出金額を計算すると5,458バーツ(約19,000円)ということに。

日本人の場合、タイでの費用として金額の大きいものは宿泊費、飲食費、エンターテイメント、ショッピング、交通費の順。物価の安いタイですのでホテルや食事の出費を抑えれば当然平均よりもかなり安く済ますことも可能です。項目別の支出平均は以下の通り。

宿泊費: 16,046バーツ(約56,600円)
飲食費: 11,290バーツ(約39,800円)
エンターテイメント: 7,561バーツ(約26,600円)
ショッピング: 7,527バーツ(約26,400円)
現地交通費: 4,350バーツ(約15,300円)
観光(入場料など): 1,410バーツ(約4,900円)
その他: 770バーツ(約2,700円)

多少余裕をもって1日2万円が必要と考えれば、4日間の旅行であれば8万円、1週間の旅行で14万円、10日間で20万円。これが日本人旅行者の現地での平均的な出費ということが言えます。

あとは、タイ往復の航空券料金としてLCC(格安航空会社)を利用するのであれば3万円前後、JAL、ANA、タイ国際航空であれば5~7万円程度をプラスすれば、タイ旅行のおおよその予算が算出できると思います。

なお、訪タイ外国人1人当たりの消費額を国別にみると以下のようになっています(2018年のデータ)。

訪タイ外国人消費額(バーツ)

イギリス 75,920
オーストラリア 75,111
アメリカ 72,133
ロシア 71,620
ドイツ 62,429
フランス 61.567
中国 49,154
日本 48,955
台湾 45,914
インド 42,692
韓国 39,861
香港 38,437
シンガポール 36,081
ベトナム 33.274
マレーシア 25,854 

ヨーロッパやアメリカからの旅行者は平均滞在日数が2週間前後と長く、1回あたりの旅行での支出もアジアからの旅行者より大きくなる傾向にあります。ただ、1日あたりの平均支出金額に直すとアジアの方がむしろ上位に来ています。

訪タイ外国人1日当たり消費額(バーツ)

香港 6,604
シンガポール 6,363
中国 6,334
インド 5,777
オーストラリア 5,593
台湾 5,592
韓国 5,521
日本 5,458
マレーシア 5,342
ベトナム 5,088
アメリカ 5,034
イギリス 4,287
ロシア 4,233
ドイツ 3,611
フランス 3,540

こうやって見ると、主要国の旅行者はタイでは1日当たり12,000円~22,000円を使っているということがわかります。

なお、この表には掲載していませんが1日あたりの出費が最も多い「上客」は、サウジアラビアからの旅行者で1日平均7,406バーツ(約26,000円)となっています。