タイ国際航空、経営改善策として東南アジア路線の大幅縮小を検討

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経営不振が続いているタイ国際航空(Thai Airways International)ですが、改善策の一環として東南アジアの不採算路線から撤退し、子会社であるタイ・スマイル(Thai Smile)への移管を計画しているようです。

スワンナプーム空港に駐機中

タイ現地メディアの報道によると、現時点で運休が検討されている路線は以下の通り。

バンコク(スワンナプーム)~ハノイ 2便
バンコク(スワンナプーム)~ホーチミン 2便
バンコク(スワンナプーム)~ヤンゴン 2~3便
バンコク(スワンナプーム)~プノンペン 2~3便
バンコク(スワンナプーム)~ヴィエンチャン 3便

(※末尾は現在の1日あたりの運航本数)

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現在、タイ国際航空は東南アジア路線として計9路線を運航中。上記路線から全て撤退するとなると同エリアの路線数は半減し、残るのはいずれもバンコク発着でクアラルンプール、シンガポール、ジャカルタ、デンパサール(バリ)の4路線のみということに。

既に国内線もチェンマイ、プーケット、クラビーへの3路線だけになっていますし、今後、同社は中長距離国際線がメインの航空会社、という傾向がますます強くなりそうです。

アセアン域内の路線はエアアジアグループを始めとしたLCCとの価格競争が特に激しく、タイ国際航空だけでなくマレーシア航空やガルーダ・インドネシア航空など他国のレガシーキャリアも苦戦が続いています。