タイのバンコクエアウェイズ(Bangkok Airways)が就航を予定していたバンコク~シアヌークビル線は実現しないまま運航計画が中止になったようです。

当初予定では同路線は本日1月10日よりターボプロップのATR72を用いてデイリー運航を開始することになっていましたが既に予約はできなくなり、また公式サイトの就航先リスト、路線図、フライトスケジュールなどからも「シアヌークビル」の文字が消滅しています。

かつては美しいビーチや手つかずの自然が残る島々を擁するリゾート地として名を馳せていたシアヌークビルですが、ここ数年は中国人が大量に移り住み中国人を対象にしたギャンブルの街に変貌。ホテルなどの不動産やカジノもほとんどが中国資本となり今では中国の「植民地」とさえ言われる状況です。
イメージもすっかり悪くなり、カンボジアを訪れる西洋人旅行者もカンポットやバッタンバンなどに目的地を変更しているという話をよく聞くようになりました。
バンコクエアウェイズはサムイ島をはじめ、プーケット、トラート、ダナン、ニャチャン、フーコック島などリゾート地を中心にネットワークを展開。ヨーロッパや中東の航空会社とコードシェアをすることで外国人旅行者を取り込んでいますが、そういった意味でも今のシアヌークビルは同社には適さない場所になってしまったのかもしれませんね。
なお、現在バンコク~シアヌークビル間は格安航空会社のタイ・エアアジア(Thai AirAsia)が就航中ですが、こちらも今のところ予約可能なのは3月27日まででそれ以降の運航については未定となっています。