為替市場では先週からドルを買う動きが強まっていますが、中でも新興国通貨はドルに対して大きく売られる展開が続いています。
東南アジアの通貨ではインドネシア・ルピアの下げがきつく、1ドル=1万6,000ルピアの水準にまで下落。アジア通貨危機の影響が残っていた1998年6月以来の安値を更新しました。
![USDIDR日足チャート (TradingView.comより)](https://www.asiatravelnote.com/wp/wp-content/uploads/usdidr_daily.png)
今月初めは1ドル=1万3,000ルピア台だったことを考えると、このわずか20日ほどで2割近くも安くなった計算です。
![USDIDR週足チャート (TradingView.comより)](https://www.asiatravelnote.com/wp/wp-content/uploads/usdidr_weekly.png)
他の通貨でも、マレーシア・リンギットやシンガポール・ドルは年初より下落基調が続いていて昨日はドルに対して共に2017年以来の安値を更新。
![USDMYR (TradingView.comより)](https://www.asiatravelnote.com/wp/wp-content/uploads/usdmyr_mar_20.png)
![USDSGD (TradingView.comより)](https://www.asiatravelnote.com/wp/wp-content/uploads/usdsgd_mar_20.png)
2018年後半以降、ドル安バーツ高の展開が続いていたタイバーツも今年に入ってからはドルに対して弱含んでいて、トレンドが始まる前の水準に再び戻っています。
![USDTHB (TradingView.comより)](https://www.asiatravelnote.com/wp/wp-content/uploads/usdthb_mar_20.png)