先日、バンコクから台北まで格安航空会社Vエア(V Air)のZV6便を利用しました。
航空券は15kgまでの受託手荷物と座席指定が含まれる「V☆☆」というタイプを選択。購入したのが出発の約10日前だったため料金的にはそれほど安くなく、3,345バーツ。これに空港使用料700バーツがプラスされ合計4,045バーツ(約1万5千円)でした。
Vエアはバンコクではドンムアン空港を使用。バンコク市内からタクシーで空港に向かいますが、朝の通勤時間帯と重なりすぐに渋滞に巻き込まれる羽目に。途中からトールウェイ(高速)に乗り、なんとか50分程でドンムアン空港に到着。
ターミナル内の出発案内ボードで確認すると、Vエアのチェックインカウンターは5とのこと。早速そちらに向かいます。
ドンムアン空港の国際線出発案内表示。エアアジアの中にクマが1匹紛れ込んでいる。
この時は、タイスマイルの隣がVエア用として割り当てられていました。カウンターは個人客向けに2つ、団体旅行向けに1つ用意されています。
Vエアのチェックインカウンター。
到着したのは出発の約1時間半前。当初、結構混んでいるなあと思ったのですが、実は個人客用に並んでいたのは数人であっという間に搭乗手続きは完了。
機内持ち込み手荷物は10kgまで可能。
台湾人によるツアーが多かったようで、団体向けのカウンターは時間が掛かっていましたね。
搭乗券はペラペラの縦長レシートタイプ。
時間はまだありますが、さっさと出国してからのんびりすることに。
出国ゲート。
出国審査場もガラガラで、数分で通過。スワンナプーム空港と同様にドンムアン空港でもフリーWi-Fiが提供(関連記事)されているので滑走路が見渡せるスターバックスで時間を潰します。
朝食をとったりネットをしたりしているうちに搭乗開始予定時刻の9時40分に。この日の出発ゲートは22番。
ゲートに着くと既に飛行機は停まっているもののなかなか搭乗は開始されず。出発予定時刻の10時10分になってようやく搭乗開始のアナウンスが入ります。
ちょうど30分遅れ。
機材はエアバスA321。見慣れたA320に比べると胴体がやや長いのが特徴。
乗り込んでみると、乗客のほとんどが20代そこそこの台湾人。個人的には今までで乗客の平均年齢が一番若いフライトだったかもしれません。
座席は3ー3配列。9割程度は埋まっていて、タイ人がチラホラ、欧米系は見渡した限りゼロ。これもバンコク発のフライトとしては珍しいですね。
シートは最近LCCに多い革張りではなくファブリック地を使用。シートピッチは結構広めで、レガシーキャリアの平均的なそれとも遜色ありません。
ドアクローズ後、いつものように客室乗務員による機内安全に関する説明が、と思ったら、これが全然普通じゃなくてみんな笑顔。動きも踊るような感じでいちいちキュート。時々こちらに手を振ったりもします。
そのせいもあって乗客の多くが注目する結果に。Vエアに乗ったらこのユニークな機内安全説明は必見ですよ。
フライトアテンダントは全員女性。服装は下が青のパンツスタイルで足首までのレギンスタイプ。上は黒か白で、袖は長袖と7部袖の2パターン。さらに全員ヒップバッグを付けています。
フレンドリーなVエアのフライトアテンダント。カジュアルですごく動きやすそうな制服という印象。
天候にも恵まれ、飛行中は至って平穏。朝が早かったので寝ている人が多かったですね。自分も1時間ほどウトウトと。
機内誌、機内食メニューなど。機内誌は中国語の記事が大半で英語での情報はわずか。
機内アナウンスは中国語、英語、タイ語の3種類。全て一人の人が担当していました。タイ語も結構上手。
機内販売アイテム。
降下時には多少揺れたものの無事に台北・桃園国際空港のターミナル1に到着。出発時の遅れがそのまま響き、到着も約30分の遅延となりました。
この後一旦入国し、ターミナル2に移動してから乗り継ぎをする予定。しかし、そういうときに限って入国審査は長蛇の列。しかも次々にホールに人がなだれ込んできて、その列もみるみるうちに長くなっていきます。
これはまずいぞと思い、近くを通った係官に手を挙げ状況を伝えることに。「なぜ入国せずにそのまま乗り継ぎをしないのか?」と尋ねられますが、LCCとの乗り継ぎでそれができなかったことなどを必死に説明します。
こちらの懸命な様子が伝わったようで、最終的には’Busy Passenger’と書かれたレーンに連れていかれ事なきを得ました。
親会社のトランスアジア航空では事故が続き、Vエアの事業展開にも影響はあるのでしょうが、個人的には好印象だったので日本線就航などを含め今後の路線拡大を期待したいですね。