航空会社の安全性をSafety Rating Criteriaという独自の基準で評価しランク付けしているサイトAirlineRatingsが、2018年版となる最新ランキングを発表しています。

今回調査対象となった航空会社は全409社。
今年はこれまでのようにベストエアラインは発表されず、「最も安全な航空会社」として並列的に20社を選出。JALとANAも引き続き見事トップ入りを果たしています。
AirlineRatingsによる安全な航空会社トップ20は以下の通りです。
トップ20(順不同)
航空会社名 | 国・地域名 |
---|---|
ニュージーランド航空 | ニュージーランド |
アラスカ航空 | アメリカ |
ANA | 日本 |
ブリティッシュエアウェイズ | イギリス |
キャセイパシフィック航空 | 香港 |
エミレーツ航空 | UAE |
エティハド航空 | UAE |
エバー航空 | 台湾 |
フィンエアー | フィンランド |
ハワイアン航空 | アメリカ |
JAL | 日本 |
KLMオランダ航空 | オランダ |
ルフトハンザドイツ航空 | ドイツ |
カンタス航空 | オーストラリア |
ロイヤル・ヨルダン航空 | ヨルダン |
スカンジナビア航空 | スウェーデン、デンマーク、ノルウェー |
シンガポール航空 | シンガポール |
スイス・インターナショナル・エアラインズ | スイス |
ヴァージン・アトランティック | イギリス |
ヴァージン・オーストラリア | オーストラリア |
(出典: TOP 20 SAFEST AIRLINES FOR 2018 – AirlineRatings)
これまでと顔ぶれに大きな変化は無いものの、昨年との比較ではデルタ航空とユナイテッド航空というアメリカ勢2社が外れた代わりに、エミレーツ航空とロイヤル・ヨルダン航空という中東勢がランクインしています。
一方、ワーストの方ですが、AirlineRatingsの分析で最低評価だった1つ星はブルー・ウィング航空、ブッダエア、ネパール航空、タラ・エア、トリガナ航空、イエティ航空の6社。2つ星はインドネシア・エアアジアやタイ・エアアジアなど13社(スリウィジャヤ航空とナムエアを別々にカウント)となっています。
ワースト19
航空会社名 | 国・地域名 | 評価 |
---|---|---|
ブルーウイング航空 | スリナム | 1 |
ブッダ・エア | ネパール | 1 |
ネパール航空 | ネパール | 1 |
タラ・エア | ネパール | 1 |
トリガナ航空 | インドネシア | 1 |
イエティ航空 | ネパール | 1 |
スリウィジャヤ航空 | インドネシア | 2 |
ナムエア | インドネシア | 2 |
PNGエア | パプアニューギニア | 2 |
トランス・ヌサ | インドネシア | 2 |
アリアナ・アフガン航空 | アフガニスタン | 2 |
ダーロ航空 | ジプチ | 2 |
カーム航空 | アフガニスタン | 2 |
イラク航空 | イラク | 2 |
インドネシア・エアアジア | インドネシア | 2 |
タイ・エアアジア | タイ | 2 |
カルスター航空 | インドネシア | 2 |
エクスプレスエア | インドネシア | 2 |
ウィングスエア | インドネシア | 2 |
(出典: COMPARE AIRLINE SAFETY RATINGS – Airline Ratings)
これも例年同様にインドネシアとネパールの航空会社が目立ち、特にインドネシア籍の航空会社が8社と断トツ。気象条件の厳しい山岳地帯や設備の貧弱な離島空港が多いという外部要因もあるのでしょうが、かつてはスシ・エアーなどもワースト常連の航空会社でした(今回は調査対象外)。
関連記事: “Worst Place to be a Pilot” インドネシアのスシ・エアーを舞台にしたドキュメンタリー
各航空会社の評価は以下で検索することができます。右端に表示されている星の数(全7段階)が大きいほど高評価という意味で、評価順や国別などに並び替えをすることも可能です。
COMPARE AIRLINE SAFETY RATINGS – Airline Ratings