先週、欧州委員会が「EU内での飛行禁止航空会社リスト」の最新版を発表しています。
Aviation Safety: Commission removes all airlines from Indonesia from EU Air Safety List
これまでインドネシアでは、ガルーダ・インドネシア航空、ライオンエア、インドネシア・エアアジアなど7社を除く全ての航空会社がいわゆる「ブラックリスト」入りしていましたが、今回の改定で同国航空業界全体の状況が改善されたとして、調査対象となっている残りの55社についてもリストから除外したことを明らかにしています。
現実的には保有機材の問題もあり、インドネシアからヨーロッパに定期路線を開設できる会社はごく一部に限られます。ただ、航空会社の安全性を評価する際にこのEUのリストは大きな意味を持つため、これまで毎年のようにワースト入りする航空会社の多かったインドネシアも来年以降その数が多少は少なくなるのではないでしょうか。
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この決定を受け、早速ライオンエアグループがヨーロッパ路線の就航を計画しているという現地報道もされていますね(ライオンエア自体はすでに2年前にブラックリストから除外)。
Lion Air Siapkan Rute Baru ke Eropa Tahun Ini – Kompas.com
なお、現時点でEU内での飛行が禁止されている航空会社は世界全体では119社あるとのこと。全リストは以下のページから確認することができます。
List of airlines banned within the EU