タイとラオスの間にはメコン川を渡って国境越えが可能な場所が現在5か所あります。
第1~第4の友好橋が完成したことによって外国人旅行者はそれら国境では船を使っての国境越えはできなくなりましたが、まだ橋の無いブンカーン(タイ)~パークサン(ラオス)間だけは依然船に乗って行き来することができます。
メコン川に架かるタイ・ラオス友好橋一覧
タイ側 | ラオス側 | 橋 | 開通年 |
---|---|---|---|
ノーンカーイ | ビエンチャン | 第1タイ・ラオス友好橋 | 1994年 |
ムクダハーン | サワンナケート | 第2タイ・ラオス友好橋 | 2006年 |
ナコーンパノム | ターケーク | 第3タイ・ラオス友好橋 | 2011年 |
チェンコーン | フエサイ | 第4タイ・ラオス友好橋 | 2013年 |
ブンカーン | パークサン | 第5タイ・ラオス友好橋 | 未定 |
(※第5友好橋は未着工。2019年中に建設開始予定)
先日、今回このブンカーン・パークサン間の国境を往復したのでその様子を紹介したいと思います。どちらからでも手続きは大きく変わらないため、ここではタイ側からラオス側へ抜ける場合の流れを説明します。
まず重要な国境のオープン時間。これは午前8時~午後6時まで。タイ・ラオス間に時差はありません。
ブンカーンの出入国審査場(イミグレショーン)及び船着場は市内中心部からメコン川上流方面に3kmほど行った場所に位置。中心部からはトゥクトゥクで50バーツ(180円)程度。
出入国審査場の建物は向かって左手が出国カウンター、右手が入国カウンターとなっています。手続き前にタイの出入国カードに出国内容を記入しておくのをお忘れなく。

無事審査場を抜けると目の前はメコン川。眼下には船着き場が見えます。

時刻表上ではボートは午前8時30分~午後4時30分まで30分おきに出発。運賃は一人60バーツ。但し、平日の午後4時30分~午後6時及び土・日・祝日は一人100バーツ。

また、乗客が少ない場合は船一艘の料金1,100バーツを人数で頭割りして支払うことになります。運賃は出発後に船内で徴収。

船には一応20人乗りと書かれてありましたが、実際にはそれ以上の人数やさらに大量の荷物を載せるケースも。

メコン川を渡るのにかかる時間は7~8分とあっという間。

パークサン側の船着き場に着いたら道なりに坂を上ります。
進行方向左手にイミグレの建物が見えてくるのでここで入国手続き。

建物内では出入国手続きが同じ場所で行われていて、入国の場合は入って右手のカウンター。出国が左手のカウンターとなっています。
日本人はラオスにビザ無しで入国できますが土・日に出入国する場合は手数料として1万キープかかります。タイバーツや米ドルでの支払いも可能。

船着き場に両替できる場所は見当たらなかったもののパークサンではほとんどの場所でバーツ払いが可能。また、市場兼バスターミナルまで行けばATMや両替所もあります。
タイ側ブンカーン、ラオス側パークサン共に国境特有の喧騒とは無縁の静かな街。どちらも非常にのんびりとした雰囲気で、何の問題も無く越えることができる国境でした。
ラオス側からタイ側への国境越えの様子は以下の動画を参考にしてみて下さい。