タイバーツ急落、ドルに対し7か月ぶりの安値

年明けからタイバーツが弱含んでいて、昨日(30日)はついに昨年6月以来となる1ドル31バーツ台にまで下落しています。

タイバーツ紙幣
タイバーツ紙幣

関連リンクUPDATE 1-アジア通貨動向(30日)=下落、バーツが下げ主導 – ロイター

タイバーツは昨年1年間でドルに対し7%も上昇。アジアの通貨の中ではドルに対して最も上げ幅の大きかった通貨でしたが、年初からわずか1か月間で昨年の上昇分の半分を失った形です。

バーツは年明けから軟調傾向だったものの、この1週間ほどで新型コロナウイルスによる肺炎の感染が世界的に拡大していることを受け、さらに下げ幅を速めているのが特徴。



USDTHBレート(TradingViewより)
USDTHBレート(TradingViewより)

日本円に対しても同様で、今年に入ってからは大きく下落。

JPYTHBレート(TradingViewより)
JPYTHBレート(TradingViewより)

昨年末は1万円両替しても2,700バーツ程度だったものが、現在(1月31日時点)は2,800バーツ台半ばまでになり、我々日本人旅行者にとっては有難い傾向です。

関連リンク: タイ バーツ両替レート情報

ただ、タイにとって見ると観光業というのはGDPの2割近くを占める主要産業であり、その最大の顧客は中国人旅行者。このまま新型コロナウイルスの感染が続くようだとタイ経済が大きな打撃を受けるのは間違いありません。なお、昨年タイを訪れた中国人は約1,100万人で、タイ全体の旅行者の4分の1以上を占めています。

それにしても、タイ中銀は昨年から行き過ぎたバーツ高を抑制しようと投機資金の流入規制や口先介入を繰り返していましたが、まさかこういった形でバーツ安が進むとは予想もしていなかったでしょうね。