マレーシアの格安航空会社エアアジアX(AirAsia X)は、新型コロナウイルスによって全便運休が続いていることで資金が枯渇したことを認め、運航再開には5億リンギット(約127億円)が必要であることを明らかにしています。

同社副会長のリム・キアン・オン氏がインタビューに答えたもので、同社の現時点での負債総額は20億リンギット(約508億円)に及び、今後さらに、オーダー済みの機材購入費、リース料、エンジンメンテナンス料などで膨大な金額が必要になってくるとのこと。
Budget airline AirAsia X out of money, needs $120 million for restart – report | Reuters
一方、グループ会社については、コロナ禍以前より定期便の運航を休止していたインドネシア・エアアジアXは会社清算を予定しているものの、タイ・エアアジアXはリストラ計画には含まれていないと言及。
マレーシアの航空会社ではフラッグキャリアのマレーシア航空も経営破綻の危機にありますが、リム氏は「悲惨な状態にある2社が一つになったところで良い結果は生まれない」として合併についても否定しています。
エアアジアXは、クアラルンプール国際空港をベースに日本路線を含む中長距離国際線を運航。新型コロナの感染拡大により3月末より定期便の運航を休止していて、チャーター便を除くと既に6か月以上全便運休の状態となっています。