シンガポールは、新型コロナウイルスの低リスク国・地域からの入国制限を緩和し、対象国からの渡航者には観光客でも隔離措置無しでの入国を認めています。現時点での対象国は、ブルネイ、ニュージーランド、ベトナム、オーストラリア、中国の5か国(11月9日時点)。

渡航者は事前に短期滞在者向けのエアトラベルパス(ATP)のオンライン申請が必要となりますが、11月5日(金)時点で2,613人にATPを発給したとのこと。
シンガポール民間航空庁(Civil Aviation Authority of Singapore: CAAS)が地元メディアに答えたもので、既に入国済は811人。内訳はベトナムからが336人、ブルネイ232人、ニュージーランド115人、オーストラリア106人、そして先週金曜日に制限が緩和されたばかりの中国からの渡航者は22人。
残る1,802人のうち、1,465人は入国前、337人は既にATPが期限切れとなっているとのこと。
この緩和策はあくまでシンガポール側単独での措置のため、いずれの国からの渡航者も帰国後は自国での隔離が必要。海外旅行を推奨していない国も多く、緩和後も旅行者はまだそれほど多くないという印象です。
ATP申請サイト: https://safetravel.ica.gov.sg/
シンガポールは今月末には香港との間で隔離無しで相互の往来を認める「トラベルバブル」を開始する予定。当初は1日1往復程度の専用便も運航される見込みとなっています。
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