ラオス中国鉄道に乗りました チケット購入方法、アクセス、駅や車内の様子など

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先日、ビエンチャンからルアンパバーンまでラオス中国鉄道(Laos China Railway)に乗る機会があったので関連情報を紹介します(情報は2022年11月末時点のもの)。

同鉄道はラオス国内ではビエンチャンと中国国境のボーテンを結んでいて、ビエンチャンからバンビエンまでの所要時間は1時間、ルアンパバーンまでが2時間、ボーテンまででもわずか3時間半。これまでのラオス国内の移動の大変さを知っている者にとっては隔世の感があります。

ラーンサーン号(澜沧号)
ラーンサーン号

切符購入

チケットはビエンチャン市内ではビエンチャン駅かビエンチャンセンター1階にある販売窓口(チケットオフィス)で購入できます。

支払いは駅では現金も使えますが、ビエンチャンセンターではQRコード決済のOnePayのみ。どちらで買うにしても2日後までの切符しか買えませんのでご注意下さい。また、購入時には身分証明書(パスポート)が必要になります。お忘れなく。

今回私はビエンチャンセンターで購入。ラオスに入国した際に知り合った地元の青年に依頼してOnePayで支払ってもらい、彼に現金を渡すという手段を取りました。知り合いがいなくても窓口に並んでいる人に頼めばやってくれると思います。

チケットオフィス

小一時間ほど待ちようやく自分の順番が。窓口のスタッフに「窓際の席をお願いします」と言ったのですが、彼女は一言、「ルアック・ボ・ダーイ(席は選べません)」。

ビジネスクラスと1等も無い言われ、扱っていたのは2等のみ。ビエンチャン~ルアンパバーン間の2等運賃は片道242,000キープ(約2,000円)でした。



乗車券
乗車券

なお、ラオス中国鉄道では12月になってオンライン予約サイトアプリの運用を始めたようですが日本国内から予約ができるかなど詳細は不明。
LCR Ticket – Google Play
LCR Ticket on the APP Store

ビエンチャン駅の場所

ビエンチャンセンター内のチケットオフィスの場所

チケットオフィスの営業時間は午前10時~正午及び午後0時30分~午後3時30分。一方、ビエンチャン駅の発券窓口は午前6時30分~午前10時、13時30分~16時、18時30分~20時。

ビエンチャン駅の発券窓口
ビエンチャン駅の発券窓口
ビエンチャン駅発券窓口の営業時間
ビエンチャン駅発券窓口の営業時間

ビエンチャン駅へのアクセス方法

駅は市内中心部から10km以上も離れた北部郊外にあり、トゥクトゥクや配車アプリなどを使ってアクセスするのが一般的。南バスターミナルよりもさらに北側で、中心部からだと車で30分ほどかかります。公共交通機関としては路線バスがあり、今回私はこれを使いました。

タラートサオ(クアディンバスターミナル)からビエンチャン駅までの路線(28番系統)は1日2本で運賃15,000キープ。これに加えてタラートサオからタイ・ラオス友好橋を経由し、その後ビエンチャン駅に向かう47番系統が1日1本。運賃は20,000キープ。

28番バスの車内の様子
28番バスの車内の様子
運賃は15,000キープ(約120円)
運賃は15,000キープ(約120円)

最新の時刻表はビエンチャン市バスfacebookページでチェック可能です。
https://www.facebook.com/VientianeCity2Bus/

クアディンバスターミナル
クアディンバスターミナル
バスターミナルに掲示された時刻表
バスターミナルに掲示された時刻表
ビエンチャン駅行きの28番バス
ビエンチャン駅行きの28番バス

クアディンバスターミナルの場所

駅の様子

ビエンチャン駅
ビエンチャン駅

駅前には地場系のダオコーヒー(Dao Coffee)の屋台があり、コーヒーやクロワッサンなどを購入できます。また、周辺にはカオチーパーテー(バインミー)や水を手にした物売りもたくさんいるので空腹でも困ることはないはずです。

物売り
物売り

厳密なルールがどうなっているのは不明ですが、駅舎内にはマスクを付けなくても入れますし列車にも乗れます。但し、構内に入る前には入口でセキュリティチェックを受ける必要があります。

セキュリティチェック
セキュリティチェック

と言ってもあくまで形式的にという感じの緩い雰囲気で緊張感は無し。

駅構内
駅構内
駅構内
駅構内

最初はがらんとしていた構内も列車の出発時刻が近づくと賑わうようになってきます。

出発時間が近づくと徐々に賑わいが

構内にもダオコーヒーのショップが
構内にもダオコーヒーのショップが
VIPルーム
VIPルーム
VIPルーム内の様子
VIPルーム内の様子

この日は週末ダイヤで、EMUが午前7時30分発(ボーテン行き)、午前9時20分発(ルアンパバーン行き)、午後3時5分発(ルアンパバーン行き)の3本。これに加えて午前8時発の普通列車ボーテン行きが1本。ビエンチャン発の列車としては計4本が運行されていました。

普通列車(ボーテン行き)
普通列車(ボーテン行き)

最新のダイヤはラオス中国鉄道facebookページで確認可能です。
https://www.facebook.com/LaosChinaRailway/

出発時刻の20~30分前になると案内が入り乗車可能に。

アナウンスが入り乗車開始
アナウンスが入り乗車開始

今回私が利用したのは午前9時20分発のルアンパバーン行き(列車番号C92)。

プラットホーム

いざ乗車

車内の様子

2等車
2等車
座席番号
座席番号
荷物置き場
荷物置き場

ビエンチャンを出発してしばらくすると検札にやってきます。

検札

道中は風光明媚なのですが、山がちなラオス北部ゆえバンビエン駅を過ぎてからはトンネルが非常に多いのが特徴。特にカーシー駅を通過したあたりからルアンパバーンまでは大半を真っ暗な中を進んでいる感じになります。

車内からの景観
車内からの景観

食堂車はついていませんでしたが売店はありました。この時に売っていたのはペットボトルの水、ペプシ、バナナチップス、カオチーパーテー(バインミー)の4種類。

売店
売店

料金はそれぞれ以下の通り。

売店の価格表
売店の価格表
洗面所
洗面所
トイレ
トイレ

ルアンパバーン駅

ビエンチャン駅を出発した列車は定刻通り約2時間でルアンパバーンに到着。

ルアンパバーン駅に到着

ルアンパバーン駅

山間の小さな町に似合わない巨大な駅舎です。

巨大な駅舎

駅からは乗り合いバンで市内中心部に向かうことができます。

ルアンパバーン駅前
ルアンパバーン駅前

料金は1人35,000キープ(5歳までの子供は15,000キープ)。チャーターすることも可能です。

料金表
料金表

ビエンチャン駅同様にルアンパバーン駅も中心部から10km以上離れた郊外に位置。世界遺産地区までは20分ほどかかりました。

ルアンパバーン中心部