タイ観光局(Department of Tourism)が今年上半期の外国人旅行者数を発表しています。
タイのクーデターを伝えるマレーシア華字紙。
それによると、総数は約1,180万人で、昨年同期比約1割減でした。5月にクーデターが起き、またそれ以前から政治状況が不安定だったことを考えると、比較的減少幅が少なく済んでいるという感じがします。
日本人旅行者は約58万人。昨年上半期が約74万人だったので、2割減ということになります。
エリア別で見ると東アジアやアセアンなど減少幅が大きい地域がある一方で、ヨーロッパやオセアニアなどからは昨年よりも多くの旅行者が訪れています。
タイへの旅行者が多い順に国籍別で並べると、下記のような結果に。
順位 | 国・地域 | 旅行者数 | 前年同期比 |
---|---|---|---|
1位 | 中国 | 1,877,966 | -23.35% |
2位 | マレーシア | 1,136,399 | -21.63% |
3位 | ロシア | 971,277 | +9.71% |
4位 | 日本 | 583,234 | -20.74% |
5位 | 韓国 | 536,838 | -15.31% |
6位 | ラオス | 526,682 | +14.66% |
7位 | イギリス | 467,293 | +8.09% |
8位 | インド | 450,324 | -13.56% |
9位 | オーストラリア | 418,607 | +1.05% |
10位 | アメリカ | 392,413 | -4.08% |
(出典: Department of Tourism – International Tourist Arrivals to Thailand 2014)
今年下半期は軍部による暫定的な支配が続くでしょうから、タイでは政治的に大きな動きは起こらないのではないかと思っています。それに伴い、外国からの観光客数も徐々に回復していくのではないでしょうか。
但し、総選挙が行われる予定となっている来年以降は、また一気に不透明な状況に陥る可能性が十分にありますね。