このところバンコク中心部でもよく見かけるようになってきた、コーヒーチェーンのCafé Amazon(カフェ・アマゾン)。
少し前までは、田舎町のガソリンスタンド敷地内にあるコーヒースタンドというイメージだったですが、ここ数年でサイアムパラゴン、シーロムコンプレックス、インターチェンジタワーといったバンコクの高級ショッピングモールやオフィスビル内へも出店し、そのイメージは徐々に変わってきています。
サイアムパラゴン店。ちょうど真下にはスターバックスが。
こういった高級モール内ではよりラグジュアリーな雰囲気の造りとなっている、The Amazon’s Embraceというブランド名で展開していることも多いです。
元々ガソリンスタンドに数多く併設されていたのは当然で、カフェ・アマゾンを運営するのはタイ最大級の企業、タイ石油公社(PTT)。
正直コーヒーがすごくおいしいというわけでもないのですが、他のコーヒーチェーンに比べ料金が安いのが特徴。その味は濃く・甘くという昔ながらのタイ・コーヒーのスタイルを踏襲していることもあってタイ人受けはいいようです。
カフェ・アマゾンはタイ最大のコーヒーチェーンというだけでなく、タイ最大のレストラン・ファストフードチェーンでもあって、現在国内だけで約1,500店舗(2016年6月末時点)を展開中。続く、KFC(ケンタッキーフライドチキン)が約550店舗、コーヒーチェーン2番手のスターバックスは約250店舗というのだからカフェ・アマゾンがいかに突出しているのかがわかりますね。
ちなみに、日本最大のコーヒーチェーン、ドトールの店舗数は1,341(2016年5月時点)とのこと。タイの人口が日本の約半分の6千万人ということを考えると、人口当たりの比率では2倍以上という計算になります。
カフェ・アマゾンの創業は2002年とのことなので今年でまだ14年。店舗数だけでなくその拡大スピードも際立ちます。
近年はタイ国内だけでなく周辺国への進出も相次いでいて、現在カンボジアではプノンペン、シェムリアップ、シアヌークビル、コンポンチャムに計13店舗を、ラオスでもビエンチャン、ルアンパバーンを中心に14店舗を展開。さらに今後はミャンマーとフィリピンへの進出も計画しているようです。
ビエンチャンのカフェ・アマゾン。
イオンモール・プノンペン内にも間もなくオープン。
これだけ規模が大きいのだからカフェ・アマゾンが東南アジア最大のコーヒーチェーンかなとも考えてしまいますが、最大はベトナムのチュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)で、その数2,500店舗以上(関連リンク)とのこと。上には上がいるものですね。