ホーチミン滞在中に1区北東部にある中国寺院、福海寺(Chùa Phước Hải)に行ってきました。
アメリカのオバマ大統領が今年5月にベトナムを訪問した際に立ち寄ったのがこのお寺で、別名は玉皇殿(Điện Ngọc Hoàng)。英語ではJade Emperor Pagodaと呼ばれています。
日本ではホーチミンの中国寺というとチョロンにある天后宮(ティエンハウ寺)などが有名で、ここはあまり知られていませんが、ロンリープラネットなどのガイドブックに掲載されていることから欧米人には観光スポットとして人気が高いようです。実際、この時もツアーらしき団体をいくつも見かけました。
オバマ大統領訪問時の様子は以下の動画より。
日本の神仏習合とは多少異なるものの、中国系の寺や廟も1つの場所に仏教、道教、土着の神様などが一緒くたになって祀られているのをよく見かけます。
特に東南アジアにある寺院ではその傾向が強いと感じるのですが、これは、華人がこの地においては新参者であり、利用できる土地が限られていた、ということと無関係ではないと思います。
日本ではあまり見慣れない印を組み、薬壺も持っていなかったものの説明を読む限りでは薬師如来とのこと。
寺院内はいくつもの小部屋があり、それぞれ玉皇殿、観音殿などのように祀られている対象が分かれています。
ただ、規模的には大きなお寺ではないので1時間もあれば十分に一通り見学することができます。
お寺の名前にもなっている玉皇殿で祀られているのはその名の通り玉皇大帝。
元々ここは広東系移民によって道教の神様である玉皇を祀るために建てられたのが始まりとのことで、福海寺と呼ばれるようになったのは最近のことのようです。
敷地内は木陰が多く、ハトもたくさんいたりして市民憩いのスペースになっています。
入場は無料ですし、ホーチミン滞在中にちょっと時間が余った時などに訪れてみてはいかがでしょうか?
場所は以下の地図を参考にして下さい。