タイ東北部のローイエット県中心部にあるワット・ブラパーピラーム(Wat Burapha Phiram, วัดบูรพาภิราม)というお寺には巨大な仏像が建っていて観光名所になっています。
その高さのわりに幅や厚みはなく、とにかく細長いというのが印象的。敷地内に置かれていたボロボロの説明書きを読むと、高さは59.20メートル。台座を含めると68.75メートルもあるとのこと。
この巨大仏の正式名称はプラプッタラッタナモンコンマハームニ(Phra Phuttha Rattana Mongkhon Maha Muni)。
長く言いずらいので、地元では通常ルアンポー・ヤイと呼ばれています。ルアンポーは僧侶や仏を敬う時に使用する単語、ヤイというのは「大きい」とか「偉大な」という意味です。
台座部分には名称とその下にはタイ数字で2516との表記。これは仏暦なので、西暦に直すと1973年に建立された仏像ということがわかります。
隣に建つ本堂と比べてもその大きさが際立ちますね。これだけ細長いと自立するのは大変なので後ろには仏像を支える形で4階建てぐらいの建物がくっ付いています。
残念ながら部外者は立ち入り禁止でこの中には入れず。但し、その下の台座部分は博物館的なものになっていて見学することも可能でした。
特に目ぼしいものは無し。
仏像を囲むように造られている塀の一部はお墓スペースに。
タイ人は輪廻転生の考えが強いため、遺体・遺骨にはそれほどこだわりがありません。そのためタイでは個人が墓を作るというのは中華系の人たちを除くと一般的ではないものの、このような形で火葬したお骨を寺に納めることはよく行われます。
お寺の敷地内には小学校も併設されていました。
日本でも昔は寺子屋というものがありましたが、タイでは現在でも田舎に行くとごく普通にみられる光景。もちろん今は僧侶が学問を教えているわけではないのですが。
今回紹介したお寺・巨大仏は市内中心部のアクセスの便利な場所にあります(詳細は以下の地図を参照)。ローイエットを訪れた際にはぜひ見物に訪れてみてはいかがでしょうか。