シンガポール・チャンギ空港からバスで市内中心部へ移動

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シンガポールのチャンギ空港から市内へ向かう場合、タクシーやMRT(地下鉄)を使うケースが多いと思いますが、バスでアクセスする方法もあります。

空港を発着する路線バスは主にローカル向けのため中心部を通るバスは少ないものの、36系統のバスは空港とマリーナ地区やオーチャードロードなどを巡回するルートを走っていて、外国人旅行者にも利用しやすい路線です。

チャンギ空港には現在ターミナル1~4まで4つのターミナルがあります。バス停の場所はターミナル1~3は地下1階に、ターミナル4のみ地上階に位置。今回はターミナル2から乗車した際の様子を紹介します。

ターミナル2の地下1階
ターミナル2の地下1階

地下まで降りたらBus to Cityと書かれた案内表示に従って進みましょう。案内には日本語も表記されているため迷う心配も無し。地下にはスーパーのフェアプライス(FairPrice)が入っています。

地下にはフェアプライス(スーパー)も

建物からを出るとすぐ目の前が停留所です。明るく賑やかな印象のあるチャンギ空港ですが、このエリアは殺風景で人も少なめ。

バス乗り場

この時は目的のバスが既に停車していました。36番バスは2016年9月よりGo-Aheadというイギリス系のバス会社が運行を担当。鮮やかなグリーンのボディが目印です。

関連記事イギリスのバス会社Go-Ahead、9月よりシンガポールで路線バスの運行を開始

36番のバス

空港における走行ルートは、市内→ターミナル3→ターミナル1→ターミナル2→ターミナル4→市内という順。

運行時間は曜日とターミナルによって多少前後するものの、空港発の始発は午前6時、最終がおおよそ午後10時50分。運行本数は8~12分に1本の割合です。

36番バスのバス停一覧、走行ルート
36番バスのバス停一覧、走行ルート

但し、23時以降は36Aというバスが途中のトムリンソンロード(リージェント・シンガポール前)まで運行されていて、こちらは深夜0時が最終となっています(空港発便はターミナル2とターミナル4のみ停車)。

車内の様子
車内の様子

路線バスですので車内にスーツケースを置くような専用スペースはないものの、バス中央部には広めのスペースが設けてあり大きな荷物などの置き場には困りません(車いす用のスペースを塞がないように)。

運賃は単純に乗車距離によって決まり、支払いには現金だけでなく交通系ICカードのez-linkやシンガポールツーリストパスも使用できます。これらカードで支払うほうが運賃が安くなるのも特徴です。

運賃計算表

読み取り機
読み取り機

カードの場合は、乗車時と降車時にそれぞれ読み取り機にタッチすればOK。

関連記事チャンギ空港のMRT駅窓口でez-linkカードを購入

次のバス停のアナウンスや車内表示はないため、Googleマップやバスアプリなどで現在地を確認しながらいくとわかりやすいと思います。

この時は、13時50分にターミナル2を出発。イーストコーストパークウェイからマリーンパレードロードへ。14時15分にカトン地区のグランドメルキュール前に到着。ここで一気に乗客が増えました。

その後も西進し、14時25分にサンテックシティ。マリーナベイサンズもすぐ近く。14時35分にペナンロードを通過し、ぐるりと回る形で北西側からオーチャードロードに入ります。14時50分に目的地のタイ大使館前バス停に到着。

オーチャードロードのタイ大使館前のバス停
オーチャードロードのタイ大使館前のバス停

途中やや道路の流れが悪くなった個所もあり、空港出発からの所要時間はちょうど1時間。運賃はez-linkで1.88シンガポールドル(約150円)と格安です。タクシーであれば空港~オーチャードロード間は20~30分というところなので、時間はほぼ倍かかったことになりますが運賃は10分の1以下で済みました。

また、MRTとの比較でいうと時間的・料金的に大差はなく、タナメラ駅で乗り換えが必要なMRTより直通のバスのほうが簡単ということが言えると思います。さらに、バスであれば目的地に着くまでの道中はずっとシンガポールの街並みが眺められるということも大きな利点。2階建てバスも数多く走っています。

シンガポールの2階建てバス
2階建てバス

個人的にはシンガポールではMRTよりもバスをよく利用するのですが、その理由としてはこれが一番大きいですね。なお、主要なバス停には電光掲示板が設置されていて、目的のバスがあと何分で来るのか一目でわかるようにもなっています。

電光掲示板の案内表示
電光掲示板の案内表示