先日、スカルノ・ハッタ国際空港から市内中心部までジャカルタ空港鉄道(Jakarta Airport Train)に乗車したので紹介します。

まずは駅でチケットを購入。運賃は7万ルピアでした。購入方法について詳細は以下の記事を参考にして下さい。
関連記事: ジャカルタ空港鉄道のチケット購入方法を紹介


アナウンスがあるまではホームには入れないため、しばらく待合エリアなどでのんびりとします。

出発10分前になるとインドネシア語と英語でのアナウンスが入り改札へ。入場の際はチケットのバーコードを自動改札機にスキャンすればOK。

車両前面や側面に表示されているSHIAというのはSoekarno Hatta International Airport(スカルノ・ハッタ国際空港)の略。一方、MRIというのはManggarai(マンガライ)のこと。

ただ、2018年4月末時点ではマンガライ駅では乗降はできず、市内中心部の終点はスディルマン・バル駅(BNIシティ駅)。(※2018年12月20日よりドゥリ駅での乗降が可能になりました。また、一部列車はその先のブカシ駅が終点。)。
開通したばかりということもあってか客は非常に少なく、この時に空港駅から乗車したのはわずか10人程。6両編成なのでガラガラです。

シートはレザー製でダークグレーとクリーム色の2トーン。座席間隔は十分な余裕がありますが、テーブルは無し。
座席の間、アームレストの下にはUSBポートが付いているため移動中にスマホの充電なども可能です。

各車両の端にはスーツケースなど大きな荷物を置くためのスペースも完備。

東南アジアの主な市内鉄道と同様、車内では飲食が禁止されている点には注意が必要です。

ほぼ定刻通り、午前6時51分に出発。動き出すと立て続けにアナウンスが入ります。車内放送はインドネシア語に続いて英語という順。

トイレは一番前と後ろの車両にあるとの説明でしたが、帰路空港へ向かう際に乗った電車には付いていなかったので、運行する車両によって違いがあるようです。
空港駅を出発すると停車駅はバトゥ・チェペル駅、ドゥリ駅、スディルマン・バル駅、マンガライ駅の4駅。ドゥリ駅及びマンガライ駅では乗降できないため実質2駅ということになります(2018年4月末時点での情報)。
この時は最初の停車駅、バトゥ・チェペル駅から乗って来る客が意外と多かったです。それもほとんどが通勤服姿。朝の時間帯ということで通勤用市内電車として利用している地元の人たちも結構いるようでした。
車内の電光掲示板には速度も表示されていて、最高速度は80km程度。空港~バトゥ・チェペル駅間は新設されたルートですが、それ以降は既存の路線を走ることになります。

次のドゥリ駅では5分以上停車。上述のように乗降は不可。ここで列車の進行方向が変わります。
その後も順調に走行し結局予定より2分遅れ、午前7時38分に終点のスディルマン・バル駅に到着。空港からここまでの所要時間は47分でした。

この駅はバンク・ネガラ・インドネシアがネーミングライツを取得してBNIシティ駅と命名されたようですが、車内放送ではスディルマン・バル駅(新スディルマン駅)とアナウンス。利用者にとっては紛らわしいので呼称は統一して欲しいところですね。

スディルマン・バル駅構内のフロア構成は1階がプラットホーム、2階が改札、3階が待合エリア。また、2階にはBNI、スターバックス、コンビニなどが入居しているほか、ブルーバードタクシーの乗り場もありました。


テナントが入るスペースはまだ幾つか残っていたため今後埋まっていくのではないかと思います。

今回初めて空港鉄道を利用してみましたが、あの悪名高いジャカルタの渋滞に影響されることなく移動できる点はやはり非常に便利だと感じました。特に、フライト時間を気にしなければならない市内から空港へ向かう際には重宝するのではないでしょうか。

問題は駅から先の移動手段で、運行を開始したというフィーダーバスもこの時は稼働している様子はなかったため、ここまで電車で来てもホテルへ向かうためには結局タクシーに乗り換えなければなりませんでした。

それでもドゥリ駅やマンガライ駅でも乗降できるようになれば、利用者も徐々に増えていくのではないかと思います。なお、この時に撮影した動画をYouTubeにアップしましましたので是非ご覧下さい。