以前、羽田空港内にカプセルホテルがオープンしたことをお伝えしましたが(関連記事)、先日、そこに泊まる機会があったので紹介したいと思います。
ロケーション
このホテル「ファーストキャビン」は現在、東京・羽田、京都、大阪にそれぞれ1店舗ずつの合計3店舗を展開しています。
羽田店のロケーションは、羽田空港第1ターミナルの1階(到着階)で、郵便局とインフォメーションセンター(案内所)との間に位置しています。
館内の様子
エントランスを入ると、正面がフロントです。料金は先払い方式なので、まずは支払いを済ませましょう。
キャビン(客室)には、ビジネスクラスとファーストクラスという2つのタイプがあります。通常プランの宿泊料金はビジネスが4,900円、ファーストが5,900円(2012年12月現在)。支払いは現金のほか、クレジットカードにも対応しています。
チェックインが終わると、キャビンエリア入室用のカードキーと室内ベッド下の収納ボックスの鍵を手渡されます。
フロントではこの他、テレビ視聴用のヘッドホン、耳栓、アイロン、海外用変換プラグなども無料で借りることができます。また、かみそりセット、ヘアブラシ、ズボンプレッサー、加湿器の用意もあって、こちらは有料とのことです。
エントランスを入った右側はラウンジになっていて、新聞が数紙置いてあるほか、自動販売機、通話ブース、喫煙室、パソコン(有料)、携帯用充電器(有料)などが設置してあります。
フロント向かって右手が男性用エリア、左手が女性用エリアの入口になっています。セキュリティードア横の読み取り機にカードをかざすことでエリア内に入ることができます。
館内は、ラウンジなどの共用エリア以外は男性専用エリアと女性専用エリアに完全に分かれているので、カップルで来ても一緒に泊まることはできません。
下記が、共用エリアと男性専用エリア内の見取り図になります(クリックで拡大可能)。
男性エリアにはファーストタイプ40キャビン、ビジネスタイプ31キャビンの合計71キャビンを用意。
キャビンルーム内の様子
キャビンの大きさはビジネスが2.5m²、ファーストが4.2m²となっていて、今回自分はファーストクラスキャビンに宿泊しました。どの部屋にも入り口にはアコーディオンカーテンが付いていて、一応プライバシーが保たれるようになっています。ただし、音は完全に筒抜けですし、法律上、「簡易宿泊所」という扱いになっているので各部屋に鍵をかけることはできません。
ファーストクラスキャビン内の様子。清潔で、思っていたよりも広い。
ベッドの上には部屋着、バスタオル、フェイスタオル、歯ブラシのセットが置いてある。
通りがけに覗いて見たのですが、ビジネスクラスキャビンはほぼベッドの幅しかないため、かなり狭く感じました。
キャビン内とラウンジでは無線LANを無料で利用することができます。その他室内には、シャープ製の液晶テレビ、コンセント、LANコネクター、小さなテーブル、ゴミ箱、ハンガーなどが備わっています。インターネットは快適で、動画視聴でも特にストレスを感じることはありませんでした。
館内施設
キャビンルームの外には、トイレ、大浴場、洗面所、シャワー室、コインランドリー、マッサージ器などがあります。
明るく、清潔な洗面所。ドライヤー、ハンドソープ、整髪料などを完備。
国際線ターミナルへのバス
今回は、羽田早朝発の国際線を利用するために宿泊。ホテルのある国内線第1ターミナルから国際線ターミナルへは無料のシャトルバスが利用できます(空港ターミナル無料循環バス時刻表)。
上の時刻表には出ていないのですが、4時と4時30分に国際線ターミナルに着く便もあり、これはホテルでの事前予約が必要となっています。希望者はチェックインの際にスタッフにその旨伝えましょう。
自分は4時半着のバスを予約。翌朝、出発時刻の10分前にホテルロビーで待っていると、スタッフがバス停まで誘導してくれました。
バスに乗ってわかったのですが、この便は羽田エクセルホテル東急とファーストキャビンの宿泊者のためだけに特別に運行されているようで、エクセルホテル東急の公式サイトには時刻表が掲載されています(羽田空港国際線ターミナル送迎 ホテル無料バスのご案内)。
夜間専用入口。0:00~05:00の間は空港の通常出入口が閉鎖されるため、ここからのみ出入りが可能。
総評
今回実際に泊まってみて感じたのは、何と言ってもロケーション良さですね。空港内にレストラン、コンビニ、みやげ物店などが揃っているので、利便性は申し分ないです。特に深夜便・早朝便の利用時には最適だと思いました。それから、全体に清潔感があること、大浴場が併設されていることなども良かった点ですね。
また、宿泊だけでなくデイユースでの利用が可能なことも便利だと思いました。料金はファーストクラスキャビンが2,000円、ビジネスクラスキャビンが1,600円(それぞれ2時間の場合)となっています。
ただし、マイナス面もいくつか目に付きました。
いびきや荷物をまとめたりする周りの音が気になるのはもちろんですが、逆に自分が大きな音を立ててはいけないというプレッシャーもあります。携帯の目覚ましを鳴らすわけにはいきませんし、鍵がかけられないことによる荷物の心配など、細部まで挙げれば結構不便な点がありましたね。
それと、通常プランではチェックインは19:00以降、チェックアウトは10:00までとなっています。特に、チェックイン可能となる時間が通常のホテルに比べかなり遅いので注意が必要です。
宿泊代も決して安くなく、ほぼ同程度の料金で、蒲田など羽田空港周辺の格安ビジネスホテルに泊まることができることも考えると、個人的にはもう少し安くならないと次の利用は無いかなというのが正直な感想です。
住所: 〒144-0041 東京都大田区羽田空港3-3-2 羽田空港第1旅客ターミナル1階
電話: 03-5757-8755