安値が続いている原油価格ですが、当然各航空会社が課している燃油サーチャージにも反映され、4月からはさらに大きく引き下げられることになりそうです。
JALやANAは4月~5月発券分の燃油サーチャージを1月~2月分のジェット燃料価格(シンガポールケロシン価格)を元に算出しているのですが、Plattsのデータを見てみると1月末時点でこの値は60ドル台前半にまで下落しています。
(Photo by Nemo’s great uncle)
1月~2月の平均も70ドル台半ば程度にまで下がってきているので、4月発券分からは2月~3月発券分よりもさらに2段階引き下げられ、ゾーンBが適用されるのはほぼ確実な状況です。
JALやANAの航空券を日本で購入した場合の燃油サーチャージ適用条件表(片道)は以下のとおり(ゾーン名はJALのものを採用)。
ちなみに、1月までの燃油サーチャージはゾーンF、2月~3月発券分はゾーンDとなっています。
路線 | ゾーンB | ゾーンC | ゾーンD | ゾーンE | ゾーンF |
---|---|---|---|---|---|
韓国 | 300 | 500 | 1,000 | 1,500 | 2,000 |
台湾、香港、中国 | 1,500 | 2,500 | 3,500 | 4,500 | 5,500 |
ベトナム、フィリピン | 2,000 | 3,000 | 4,000 | 5,000 | 6,500 |
タイ、マレーシア、シンガポール | 3,000 | 4,500 | 6,500 | 8,500 | 10,500 |
インドネシア、インド | 4,000 | 6,000 | 8,500 | 11,000 | 13,500 |
4月以降にゾーンBが適用されたと仮定すると、日本~タイ間は往復13,000円から6,000円に、日本~インドネシア間は往復17,000円から8,000円などとなり、日本発のアジア路線は全て1万円以内に収まることになります。
但し、shimajiro@mobilerさんがブログ記事で言及されているように、燃油サーチャージが減額・廃止されても航空券運賃そのものが以前よりも高くなっていたのではあまり意味はないわけで、結局は「総額でいくらになるのか?」こそが重要なのは間違いないですね。