ホーチミン 空港から市内中心部へのアクセス方法をまとめて紹介

シェア

ホーチミンのタンソンニャット国際空港から市内中心部へ移動する方法をまとめてみました(2019年3月11日情報更新)。

以前は、タクシーあるいは152番のバスぐらいしか選択肢がなかったのですが、ここ1年ほどで旅行者向けのバス路線が次々と誕生。更に、配車サービスなどの参入もあってアクセスは大きく改善しています。

タンソンニャット空港の国際線ターミナル到着フロア
国際線ターミナルの到着フロア

それでは、タクシー、路線バス、配車サービスと順に紹介していきたいと思います。



タクシー

大きな渋滞がなければ街中までの所要時間はおおよそ30~40分。タクシーには大きく分けて以下の3つの利用方法があります。

・到着フロアのタクシースタンドでタクシーに乗る(タクシー会社は色々)
・出発フロアのタクシースタンドでビナサンタクシーに乗る
・ターミナル内でタクシークーポンを購入

一番オーソドックスなのは到着フロアでタクシーに乗る方法。

タンソンニャット空港に到着後、国際線ターミナルを出たら左手に進むとタクシースタンドが見えてきます。途中、白タクのドライバーなどが声を掛けてきても絶対に相手にしないように。

到着フロアのタクシースタンド
到着フロアのタクシースタンド

ホーチミンのタクシーは会社・車種によって初乗り料金や距離運賃もまちまちなのですが、空港からドンコイ通りやベンタイン市場などの1区中心部までは15万ドン前後が目安です。

空港内に乗り入れているタクシー会社の運賃計算表が柱に張られていたので参考にどうぞ。

タンソンニャット空港のタクシー運賃表
タクシー運賃表(クリックで拡大可能)

この中で評判が良いのはビナサン(Vinasun)とマイリン(Mai Linh)の2社。

マイリンタクシー
緑色のマイリンタクシー

タクシーの中にはメーターを使わずにぼったくろうとするドライバーもいます。そこで、どうしてもビナサンタクシーに乗りたいという方におすすめしたいのが、出発フロアのタクシースタンドを使うという2番目の方法。

到着フロアから出発フロアへ行くにはまず一旦ターミナルを出ます。バーガーキング手前の入口から再度ターミナル内に入ってエレベーターやエスカレーターで上に向かいましょう。

到着フロアから出発フロアへ
到着フロアのバーガーキングが目印

タンソンニャット空港のフロア表示はレベルG、レベル1、レベル2となっています。最上階のレベル2(日本式に言うと3階)まで上がり、ターミナルを出ると目の前がビナサンタクシーの専用スタンドです。

出発フロアのタクシースタンド
ビナサンタクシー専用スタンド

なお、空港からタクシーに乗る場合は空港利用料金として別途1万ドンが加算されます。これはタクシー会社にかかわらず一律。降車時の合計支払金額は、メーター表示料金+1万ドンとなるのでお間違いなく。

領収書
領収書

タクシーに乗り込んだらメーターを確認してみましょう。一番大きな数字が運賃を表しています。下の画像では12.0と表示されているのがそれ。その上に小さくFARE×1000と表記されているように、この数字に1,000を掛けたものが実際の運賃です。このタクシーは12,000ドンが初乗り運賃。

ベトナムのタクシーの運賃表示
タクシーの運賃表示

ベトナムドンは桁が大きく慣れないうちは日本円でどの程度なのかがすぐにはわかりにくいのですが、「ゼロを2つ取ってから2で割る」と覚えておくと、おおよその日本円に換算できます(例:12,000ドン ゼロを2つ取ると120、これを2で割ると60。ということで約60円)。

タクシー3番目の方法は、到着フロアのカウンターで事前にタクシークーポンを購入するというもの。

タクシークーポン

目的地までの距離によって値段は異なるものの中心部の1区であれば20万ドン前後。係員が乗り場まで案内してくれるのでそれに従いましょう。今回紹介する中では一番割高な方法ですが、タクシードライバーと直接現金のやり取りをする必要がないというのが利点でしょうか。

バス

現在、タンソンニャット空港を始発・終点とするバスは以下の4路線。全て大型バスが使用されています。以前は49番というドンコイ通りなどを通る路線があったのですが2018年6月に廃止されました。、

109番: 空港~ファングーラオ~9月23日公園 (2016年3月運行開始)
119番: 空港~チョロン~ミエンタイバスターミナル (2016年9月運行開始)
152番: 空港~ベンタイン市場~KDCチュンソン
72-1番: 空港~ブンタウ (2019年1月運行開始)

乗り場は国際線ターミナルを出て右手。しばらく進むと下記のように黄色いバスが停まっているのが見えてくると思います。

タンソンニャット空港のバス乗り場
タンソンニャット空港のバス乗り場

各路線ごとのルート、運行時間、料金は以下の通りです。

109番バス

ホーチミンの109番バス
109番バス

空港からベンタイン市場を経由してブイビエン・デタム地区の9月23日公園までというルート。空港発の始発は午前5時45分、最終は深夜2時30分。デタム通り近くのバス停まではおおよそ45分程度で、運行間隔は15分~30分に1本の割合。運賃は5kmまでが1万2千ドン、5km以上だと2万ドンです。

109番バスの走行ルート、時刻表、バス停などの詳細

119番バス

ホーチミンの119番バス
119番バス

空港から5区のチョロン(チャイナタウン)北部をかすめる形で通り、ビンタン区のミエンタイバスターミナルに至るルート。目的地がミエンタイバスターミナルやチョロン周辺の方には便利。空港発の始発は午前4時、最終は午後9時。運行間隔はおよそ30分に1本の割合。終点のバスターミナルまでの所要時間はおよそ1時間5分。運賃は5kmまでが1万2千ドン、5km以上だと2万ドン。

119番バスの走行ルート、時刻表、バス停などの詳細

152番バス

ホーチミンの152番バス
152番バス

この中ではもっとも古くからある路線。緑色のボディが目印です。運賃は5,000ドンと格安で、運行間隔も15分に1本程度と多め。ベンタイン市場までの所要時間は45分前後。以前はベンタイン市場が終点でしたが現在はさらに南まで行ってしまうため降り忘れないように。

空港発の始発は午前5時30分、最終は午後6時30分と運行時間が短く、夜ホーチミンに着いた時には利用できないのが難点。また、一般的なローカルバスのため車内に荷物を置くスペースはありません。スーツケースなどの大きな荷物を持っていると荷物代金(5,000ドン程度)を別途請求されるケースも。

152番バスの走行ルート、時刻表、バス停などの詳細

72-1番バス

ホーチミン近郊のビーチリゾート、ブンタウ行きの路線が新たに誕生しました。タンソンニャット空港から直接ブンタウに行きたい方には便利だと思います。AVIGOという会社が午前4時~午後11時まで運行。距離が長い分、運行間隔も70~90分に1本程度となっているので注意して下さい。ブンタウまでの運賃は16万ドン。

空港~ブンタウ間のバスについての案内
空港~ブンタウ間のバスについての案内

配車サービス

タンソンニャット空港からでもGrab(グラブ)などの配車アプリのサービスを使うことができます。一般車両を利用するGrabの場合、市内中心部までの料金は約10万ドン。タクシーを利用する場合に比べ割安です。

市内中心部までは10万ドン前後
市内中心部までは10万ドン前後

ピーク時間帯などで料金が変動する場合も稀にありますが、いずれにしても予約前に料金が表示・決定されるため安心。支払いは現金だけでなくクレジットカードでも可能で、ベトナムに到着したばかりでドンの持ち合わせが無いという場合でも重宝します。タクシー同様に、空港が乗車地・目的地の場合は空港乗り入れ料金1万ドンが加算されます。

これら配車アプリは市内を移動する際にも使えますので、スマートフォンを持っている方はベトナム旅行前にアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。

GrabCarの車両
GrabCarはこういった小型車が一般的

予約時の注意点として、自分がターミナルのどこにいるのか(例:到着フロアのバーガーキング前)をドライバーに伝えておくと、お互いに見つけやすくスムーズに乗車できると思います。

空港周辺の宿泊施設

ホーチミンは空港と市内中心部の距離が10km程度しか離れていませんが、乗り継ぎや深夜便・早朝便利用時に空港近くに泊まりたいという方もいるのではないでしょうか。

これまで空港周辺にきちんとしたエアポートホテルと呼べるものはありませんでした。但し、2016年末に仏アコーが国際線ターミナルの駐車場向かい側にイビスサイゴンエアポート (ibis Saigon Airport)を開業。空港への無料のシャトルサービスもあり、口コミを見る限りでは評判も上々のようです。

1階にはスターバックスも併設
1階にはスターバックスも併設

下記画像の左の建物がイビス、右側がパークソンデパートなどが入るCTプラザ。

イビスサイゴンエアポートとパークソンデパート
イビスサイゴンエアポートとパークソンデパート

その他、ターミナルから徒歩圏内に2つ星~3つ星程度の格安ホテルも幾つか点在しています。下記を参考にしてみて下さい。

タンソンニャット国際空港周辺のホテル一覧