米連邦航空局による安全評価 東南アジアでカテゴリー2はタイだけに

シェア

先日、アメリカ米連邦航空局(FAA)が航空安全評価(IASA)の最新版を公表しましたが、今回ベトナムがついにカテゴリー1に格上げされました。

International Aviation Safety Assessment (IASA) Program
International Aviation Safety Assessment (IASA) Program

これによってFAAが調査対象としている東南アジアの国の中ではタイを除く全ての国にカテゴリー1が付与されたことになります。タイに対する評価は2015年12月にそれまでのカテゴリー1からカテゴリー2に格下げされ、以来3年以上据え置きの状態が続いています。

同局の安全評価はアメリカへの路線を運航(コードシェアを含む)しているかまたは今後の運航を希望している航空会社の属する国に対して行われているもので、東南アジアでは以下の6か国が対象。

カテゴリー1
シンガポール
マレーシア
フィリピン(2014年4月に格上げ)
インドネシア(2016年8月に格上げ)
ベトナム(2019年2月に格上げ)

カテゴリー2
タイ(2015年12月に格下げ)

現在調査対象となっている全86の国と地域のうち、カテゴリー2に指定されているのはタイ以外ではガーナ、オランダ領キュラソー、バングラデシュのみ。これを見てもタイ当局への評価がいかに低いのかがよくわかります。

International Aviation Safety Assessment (IASA) Program – Federal Aviation Administration

カテゴリー1に戻らない限りタイ籍の航空会社によるタイ~アメリカ路線の新設や増便はできません。ただ、今月FAAによる調査がタイで行われたようで次回更新時に格上げされるかどうかが注目ですね。

関連リンクCAAT to upgrade for FAA’s Category 1 certificate – National News Bureau Of Thailand