エアアジアが日本事業を終了

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エアアジアグループが日本で展開しているエアアジア・ジャパン(AirAsia Japan)は事業運営を終了することが明らかになっています。

中部国際空港
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エアアジア、日本事業から撤退 需要回復見込めず | 日本経済新聞

同社は既に10月1日~24日までの全便運休を発表していましたが、結局再開されることなくこのまま事業を終了。同グループにとっては2011年にANAと共同出資して設立した「初代」エアアジア・ジャパンに次いで2度目の日本事業からの撤退という形になります。



エアアジア・ジャパンはグループの中では最も事業規模が小さく、現有機材もエアバスA320を3機保有するのみ。新型コロナウイルスの感染が拡大する以前でも運航路線は中部発着で国内線3路線(札幌、仙台、福岡)及び国際線1路線(台北)に留まっていました。

同社の昨年一年間の利用者数は約49万人。グループ他社ではマレーシアのエアアジアやタイ・エアアジアは数千万人、インド、フィリピン、インドネシアなどでも年間1千万人近い運航実績があるのに比べ、極端に規模が小さいのがわかると思います。

エアアジアグループ利用者数実績(2019年)

エアアジア(AK) 35,038,498
タイ・エアアジア(FD) 22,149,474
エアアジア・インディア(I5) 9,261,439
インドネシア・エアアジア(QZ) 7,967,267
エアアジア・フィリピン(Z2) 8,553,305
エアアジア・ジャパン(DJ) 485,016

AirAsia Group Berhad Fourth Quarter and Full Financial Year 2019 Preliminary Operating Statistics – AirAsia Newsroom

搭乗率も78%と国内線を運航するグループ会社の中では唯一8割を下回るなど苦戦が続き、2017年の運航開始以降、毎年赤字を計上していました。