空港での両替はレートが悪いというのが一般的な認識だと思いますが、ホーチミンのタンソンニャット空港の場合、市内で替えるのと大差のないレートを掲げている両替所がほとんどです。
但し、今回そのうちの一つで両替しようとしたところ、危うくごまかされそうになったので、実際の手口とともにその様子を紹介したいと思います。
空港到着後、入国審査を終え荷物を受け取り、到着フロアに出てきました。
とりあえず当座のベトナムドンを手に入れようと3~4軒でレートを比べたところ、出口角にある店のレートが良かったため、ここで100米ドルを両替をすることに。
前の人が手続きをしてる間に再度レートを確認します。
100ドル札だったのでレートは22,255。受け取る金額は2,225,500ドンとなるはずです。
ドル札を受け取ったブースの中の女性が計算機を叩くのを覗き込んで観察していると、なぜか0.95という数字を打ち込んでいるのを発見。こちらに表示してきた金額は実際よりも少ない2,114,225ドン。レシートも寄こしませんし、明らかにおかしいです。
「さっき打ち込んでいた0.95というのは何?」、「レシートは?」と立て続けに尋ねると、再度しぶしぶ計算し直します。こちらが指摘しなければこのスタッフは5%、つまり5ドル分を自分の懐に入れようとしていたようです。
たまたま100ドルというキリの良い数字で、さらに相手の動きをよく確認していたためごまかしに気づくことができましたが、これが端数を両替していたり、ドルと円を混ぜて両替していたりしたらあるいは気づかなかったかもしれません。
間違いを指摘しても特に表情を変える様子がなかったことからも、おそらくごまかしは常態化しているのではないかと推察します。もちろん全ての旅行者に対してやっているわけではないのでしょうが、それでもこの空港を利用する旅行者の数を考えるとかなり割のよい「小遣い稼ぎ」になっていそうですね。
ベトナムドンは桁が大きいため慣れないとわかりにくい上、空港到着後はやらなければならないことも多く、つい金額を確認するのを疎かになりがちだと思います。
今回の自分の経験から、タンソンニャット空港で両替する場合は必ず以下のことをチェックすることをおすすめします。
1、窓口に表示されているレートを確認(表示されていなければ口頭でレートを尋ねる)
2、そのレートを基に、両替をする前に自分でいくらになるかを計算する
3、両替したら必ずその場で受け取ったドンの金額を数える
4、レシートを貰う
しかし、到着して早々こういう対応を受けるとがっかりしますよね。個人的には空港ではとりあえず必要な分だけを両替し、それ以外は市内の評判の良い両替商を使うのが良いと思います。
関連記事: ベトナム・ホーチミン市内でレートの良い両替所
これらの店はより安全・安心ですが、どこで両替するにしても最低限その場で金額に間違いがないかだけは確認することをお忘れなく。