2月にタイを訪れた外国人旅行者は前年比3割減 中韓大幅減もロシアからは前年比プラス

シェア

タイ入国管理局(Thai Immigration Bureau)が2020年2月の入国者統計を公表しています。

バンコクのドンムアン空港
バンコクのドンムアン空港

それによると、先月タイを訪れた外国人旅行者は約338万人で、昨年2月(約499万人)と比べると約32%のマイナス。

日本人は約16万人がタイに入国し、昨年同月比16.4%の減少で比較的マイナス幅は小さめでした。ただ、日本人旅行者は2月末から急激に減ってきているため、今月のデータでの減少幅はこれよりもかなり大きくなることは間違いありません。



国籍別で減少幅が最も大きかったのは中国で、昨年は2月単月で100万人以上がタイを訪れていましたが今年はわずか17万人。国別順位もラオス、マレーシア、ロシアに次いで4位にまで後退しています。

韓国からの旅行者も昨年2月は20万人近かったものが今年は6万人未満にまで減少。この他、マレーシアやベトナムからの旅行者の落ち込みも目立ちます。

国籍別入国者数(2020年2月)

順位 入国者数 前年同月比
1 ラオス 252,143 +10.4%
2 ロシア 225,768 +12.0%
3 マレーシア 210,134 -47.0%
4 中国 170,840 -84.3%
5 日本 140,568 -16.4%
6 フランス 112,076 -5.6%
7 カンボジア 99,681 -8.8%
8 ドイツ 96,736 -10.4%
9 インド 94,248 -12.7%
10 イギリス 89,143 -12.0%
11 ミャンマー 83,303 -0.7%
12 アメリカ 76,490 -26.6%
13 韓国 58,487 -70.6%
14 ベトナム 48,161 -40.5%
15 スウェーデン 46,261 -7.7%

(出典: Thailand Immigration Bureau

一方、伸び率が最も高かったのはロシアで、昨年同月比12%増。ロシア人は3月に入ってからも毎日6,000~7,000人がタイに入国していて、新型コロナウイルスの影響は今のところ皆無といった雰囲気。

周囲のヨーロッパ諸国がどこもマイナスとなっているのと比べても対照的な数字ですが、ロシア人って全然気にしていないのでしょうか?