タイ・スマイル、12月31日をもって11年の歴史に幕 

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タイの航空会社タイ・スマイル(Thai Smile)は、2023年12月31日(日)をもって全ての運航を停止することが発表されました。

タイ・スマイルのエアバスA320型機
タイ・スマイルのエアバスA320型機

12月1日現在、同社が運航中の国内線6路線(全てバンコク発着)は2024年1月1日より親会社のタイ国際航空(Thai Airways International)へと移管されます。

・ハジャイ
・クラビー
・ナラティワート
・コーンケン
・ウボンラチャターニー
・チェンライ

スワンナプーム空港を出発するタイ・スマイルの最後のフライトは午後7時40分発のコーンケン行きWE46便。一方、スワンナプーム空港到着便としてはハジャイ発のWE268便が午後10時20分着でスケジュール上では最終。これによって同社は11年の歴史に幕を下ろすことになります。

ปิดตำนาน 11 ปี สายการบินไทยสมายล์ ให้บริการวันสุดท้าย 31 ธ.ค.นี้

2024年1月1日からは全便タイ国際航空が運航
2024年1月1日からは全便タイ国際航空が運航

タイ・スマイルは2012年7月にタイ国際航空のサブブランドとしてバンコクのスワンナプーム空港をハブに運航を開始。最初の定期便は国際線のバンコク~マカオ線でした。

当初、便名はTG2XXXとなっていましたが2014年に航空会社コード「WE」を取得。TGとは別会社として国内線だけでなく国際線も積極的に拡大。

創業以来これまでにクアラルンプール、ペナン、コタキナバル、シンガポール、ジャカルタ、ハノイ、ホーチミン、プノンペン、シェムリアップ、ビエンチャン、ルアンパバーン、ヤンゴン、マンダレー、台北、高雄、香港、マカオ、厦門、長沙、重慶、昆明、鄭州、コロンボ、デリー、ムンバイ、バラナシ、コルカタ、ガヤー、ラクナウ、アーメダバード、ハイデラバード、ジャイプール、カトマンズ、チッタゴンなどへの国際線定期便を開設。

また、2014年~2017年及び2022年は国内線の一部でドンムアン空港を発着する便も運航してきました。

2020年4月にはコロナにより全便運休を余儀なくされ、さらに同年は親会社のタイ国際航空が経営破綻。タイ・スマイル自身も毎年赤字を計上していたことなどから合理化のため会社統合が検討。そして、今年2月には吸収合併されることが正式発表されました。


 
最後に、これまでに当サイト内で取り上げたタイ・スマイル関連の記事をいくつか紹介しながらお別れとします。

ドンムアン空港、3月6日に再開 (2012年2月7日)
格安ブランドのタイ・スマイル、7月4日からバンコク―マカオ線に就航 (2012年5月22日)
タイスマイル、航空会社コード「WE」を取得 公式サイトもリニューアル (2014年4月10日)
タイスマイル マカオ―バンコク WE671便 搭乗記 (2015年3月18日)
タイスマイル、2016年2月よりバンコク―シェムリアップ線を新規開設 (2015年12月22日)
タイスマイル、チェンライ―バンコク線(WE131便)搭乗記 (2018年9月27日)
タイ国際航空子会社のタイ・スマイルも国内線全便運休へ (2020年4月4日)
タイ国際航空、子会社タイ・スマイルの吸収合併を検討 (2020年8月20日)
タイ・スマイル、冬ダイヤではバンコク発着の国際線12路線を運航 (2022年10月27日)
タイ国際航空、子会社のタイ・スマイルを吸収合併へ (2023年2月25日)